暁 〜小説投稿サイト〜
俺の知ってる作品でバトルロワイアル
17話:GANTZ/PSYCHO 1
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「本当にぴったりだな」
雨宮一彦は自身の服を脱ぎ、支給されたガンツスーツなる物を着た。どんなものなのかは説明書にちゃんと書いてあった。スーツの入っていたケースには『サイコ』と書かれている。
ちなみに雨宮はどこかの学校の更衣室にいる。
スーツの上から服を着ながら雨宮は考える。
まずは伊園磨知のこと。
彼女がやはり、この殺し合いを企てたのだろうか。
雨宮から見ても今日の彼女は変だった。いつもの雰囲気ではない、別の誰かのような気がしたのだ。
次に、伊園美和や西園弖虎、全一といった面々。
磨知は、自分の妹を殺し合いに参加させるような女だったのか。そしてどうやってガクソのエージェントを拐ってきたのだろうか。
わからない。
わからない今、とりあえずは殺し合いから脱出することを考えるべきだ。美和とも合流するべきだろう。
雨宮はそっと更衣室から出ていった。





木山春生はその学校の敷地に入った。
校門には『澄百合学園』と書かれている。
校舎の中を歩き回りながら木山は考え事をしていたが、すぐにやめた。
学園都市ではそれなりの研究者である彼女だが、今回ばかりは匙を投げざるを得ない。あんな色々な物理法則を無視した転送装置など学園都市でも聞いたことがないし、参加者名簿にはお嬢様学校として有名な常盤台中学の生徒が二人、しかもうち一人はレベル5の超電磁砲である。
いなくなったら十中八九風紀委員や警備員はおろか一般人にさえ気づかれるだろうし、なにより第三位を研究対象としている各所の研究機関が黙っていない。
早い話、学園都市を敵に回したのと同じだ。
そうなると当然、無能力者の佐天涙子や一時期多才能力を使えたとはいえ突き詰めれば一研究者に過ぎない自分が喚ばれた意味がわからない。第三位を拉致できたのなら他の強力な能力者も連れてくることができたはずだ。
あるいはただ単にランダムに選んだだけなのか。
「まあいいか」
今は自分を大事にすべきだ。
木山は近くの教室に入り、適当な椅子に座るとデイパックを開けた。
食料や地図などの基本支給品は確認済みだが、ランダム支給品とやらは奥の方に詰められていたのでのでここで初めて見る。
「まあ、アタリなんだろうな」
ランダム支給品は全部で三つ。
一つは木山も知っているものだった。
オモチャの兵隊(トイソルジャー)
既に実用化されている学園都市製のアサルトライフル。
銃器としての正式名称はF2000R。 材質は積層プラスチック、形状にも戦闘機に見られるような機能美が備わっている
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ