暁 〜小説投稿サイト〜
劇場版・少年少女の戦極時代
天下分け目の戦国MOVIE大合戦
月の花を訪ねて
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
『あたしは武神月花! 武将ヒデヨシの二人目の武神よ! えーい――やあ!!』


 ジャンプし、両手のDFバトンを全力で打ち下ろした。武神鎧武は月花の攻撃を無双セイバーで受けた。

『異世界の武神か。その力も貰おうか!』

 武神鎧武が無双セイバーを揮った。月花は勢いに任せて一度後ろに跳んで下がった。

 もう一度DFバトンを構えて突撃しようとした月花を、白いアーマードライダーがメロンの盾をした腕で制した。
 白いアーマードライダーが何かを拾い上げた。大きめのUSBメモリ。ちょうど武神Wが倒れていた位置に落ちていた。

『貴様は我々の世界の鎧武ではないな』
『礼を言うぞ。まとめて我が力と変えてやろう』

 赤い大橙丸が月花らに向けられた。

 だが、白いアーマードライダーは慌てなかった。振り抜かれた赤い大橙丸を盾で受け、近くにいたウツボカズラ怪人を蹴って武神鎧武にぶつけた。武神鎧武がわずかに怯む。

 そのわずかな隙に、白いアーマードライダーは月花を肩に担ぎ、戦場を離脱した。





 武神鎧武が追いかけて来ないと知ったからか、白いアーマードライダーは止まり、月花を意外にていねいに地面に下ろした。

 ぺたん。その場にしゃがみ込み、その拍子に変身が解けた。

『? おい……』
「何てこと……何てこと、してくれたのよ!」

 逃げる間、ずっと我慢していた思いの丈を、咲は遠慮なくぶちまけた。

「あのアーマードライダー、悪い人じゃなかったのに! ヒドイよ! ばかばかばか! わからず屋! …う…っ…ふええええん!」
『!?』

 白いアーマードライダーは驚いて身を引いたのだが、泣いている咲にはそれすら分からない。自分の感情を涙にして流すことで精一杯だった。

 敵も味方も、戦いもない。コドモである彼女のつたない、一滴の嘘もない感情表現だったのだ。





 少女の泣き声が鎮火するまで、斬月は粘り強く待った。弟妹が大声で泣く質ではなかったので、泣き声耐性のない自分にしては、本当に粘り強く待った。

 やがて少女の泣き声は小さくなっていき――少女はこてんと倒れた。
 斬月は少女を抱き起こした。まさかのこの事態で、泣き疲れて寝ている。

 変身が解けた少女の体は、妹と変わらないくらい小さい。

(今の世間では、こんな子供でさえカラーギャングの真似事をしている。それに比べて、碧沙は本当にまっすぐ育ってくれたものだ)

 斬月は少女を一度地面に寝かせ、ロックビークルを展開させた。そして少女を持ち上げ、サクラハリケーンの後部座席に乗せて自分も跨り、飾り帯で少女を自分に括りつけた。

(こんな荷物がいては調査もままならない。悪いが帰ってもらうぞ)

 サクラハリ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ