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少年は魔人になるようです
第96話 少年達は壁の高さを知るようです
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のは最後の一戦だけだそうだ。」


なんか以外・・・とも思えない。恐らく愁磨さんが怪我しないようにって隔離して

いたんだろうけど、あの戦いだ。一人だけだと手が足りなかったんだろう。

・・・あれ、あの二人って映画に出てたの過去の鍋食べてるところだけだった様な。


「だが連合軍の印象だけでいやぁ全英雄中一番とも言える。無限に出て来る悪魔共

数万体を戦艦の精霊砲並みの魔法やら何やらで2〜30分ぶっ飛ばしまくったそうだ。

それも、全戦域の戦艦守りながらだ。」

「殲滅と護衛任務同時にこなすとかどんだけだよ……。ま、それも出来んのか。」


ゲームの記憶でも蘇らせたのか苦渋の表情の後、したり顔で頷いた千雨さんに目で

問う。すると珍しく考え込んで、重い口を開いてくれた。


「その、だな………例の強さ表の事だが。あの後オッサン自身の強さはどれくらいか

興味本位で聞いて見たんだ。………いくらだと思う?」

「僕で最高4000のフェイト(余裕)で6000ですから………倍率考えて一万強、って

所ですか?」


ちょっと低めに見積もって見た数字を行って見たけど、千雨さんはしぶぅぅ〜〜い

顔で否定した。・・・うん、分かってたけど。


「…………1万5000、だそうだ。通常時で。」

「いちまっ……!?」

「おいおいおいどんだけやねん。自称にしても盛り過ぎやろが。」


いや、でもそうでもないのかも・・・・・実際考えたら僕のたった四倍だ。

たったでもないけど。でも、千雨さんの顔はいつもの言い終えた後の顔じゃない。

そうだ、メインが残っているんだから。


「それで、ノワールさん達は………?」

「ハァァ〜〜やっぱ聞いちまうかぁ。所詮あたしも先生と同じ穴の狢か。

まぁいい、結論から言うぞ。ノワールさんが3万、アリアが1万3千、だとさ。

通常時でな。」

「正気か!?オッサンの二倍とか恐怖補正かかっててもノワールはんそこまで強い、

わ、なぁ……。」

「強い、よねぇ……。」


修行を付けられていた僕達だからこそ分かる共通見解。ラカンさんもいつも余裕の

態度だけれど、ノワールさんの余裕はそれこそ別次元のものだ。もっとこう、

生物的に上と言うか・・・。人が蟻を見ているような恐怖があった。


「……………………………………そ、それ、で?」

「……その先をまだ聞きてぇのか?」

「聞かなあかんやろ、男として!俺はむしろそこだけ期待しとったんやで!!」


今までと打って変わって前に出て行く小太郎君。・・・僕も同じ気持ちだったから

大体分かってた。

ノワールさん、アリアさんと来たら、
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