暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第七話 和解の一歩
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
大輔はフェイトと共に買い出しに出ていた。
ブイモンとアルフは二人に遠慮して買い出しについていくのを辞退した。
その時の二人のニヤニヤ顔が頭にきたので、脳天にゲンコツを叩き込んでから外出した。
フェイトの母親へのお土産のケーキを買い、そして夕食と明日の朝食の材料を購入しようとしていた。
大輔「フェイト、晩飯は何が食いたい?」
フェイト「えっと…大輔が好きな物が食べたい」
大輔「え?俺の?」
フェイト「うん…駄目…?」
不安そうに大輔を見上げるフェイトに大輔は微笑んだ。
大輔「駄目じゃないって。俺ラーメンが好きだから、今日はラーメンにするか!!」
フェイト「ラーメン?」
大輔「ラーメン食ったことないのか?」
フェイト「うん。でも大輔が好きなんだから美味しいよね?」
大輔「ああ、きっと気に入ってくれると思う。じゃあ、明日の朝飯はフェイトは何が食べたい?俺が好きな物とか無しで」
フェイト「え?えっと…」
必死に考える彼女がとても可愛くて、頭にポンと手を置くと、フェイトは目をパチパチとさせた後、嬉しそうに笑う。
ほのぼのとした光景に、様子を見ていた人達はクスクスと笑っていた。
フェイト「…明日の朝ご飯はフレンチトーストがいい」
甘えるような声に大輔は顔を綻ばせた。
大輔「じゃあ…牛乳と卵も買わないとな」
フェイト「うん」
手を繋いで牛乳を取りに向かう二人だが、そこで…。
賢「あ…」
大輔「一乗寺…?」
はやて「賢兄?」
はやての車椅子を押している賢とバッタリ会ってしまった。
フェイト「あ…この人…」
はやて「賢兄、知り合いなんか?」
賢「彼は…向こうで会った人なんだ」
はやて「あ、賢兄の友達なんか。うち、八神はやていいます。八の神と書いて八神。」
大輔「へえ…よろしくな、はやて…一乗寺と少し話がしたいんだ。フェイトとはやてはそこで話をして待っててくれないか?」
フェイト「え?あ、うん」
大輔は賢を連れて、少し離れた場所に向かう。
はやて「えっと、フェイトちゃんやったっけ?」
フェイト「え?そうだけど…」
はやて「大輔さんと仲良さそうにしてたけど、恋人なんか?」
フェイト「恋…人…?仲間…だよ。私にとってお兄ちゃんみたいな人…だと思う」
はやて「何や、自信なさ気な言い方やな…まあ、私と賢兄みたいな関係と解釈してもよさそうやな」
フェイト「あの…はやては賢とどういう関係なの?」
はやて「賢兄は私のお兄ちゃんみたいな人や。私…物心つく前に両親がいないから賢兄が来るまで独りぼっちだったんよ」
フェイト「そう…なんだ。私も似たようなものだったな…」
はやて「フェイトちゃんも両親いないんか?」
フェイト「母さんはいるの…でもある事情があって一緒にいられないし、多分今の状態じゃ一緒にいたくても出来な
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ