人間関係の面倒くささ
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因みに俺は月々2800円位だ」
「馬鹿なことを言うな!
婆さんは10万程をかっ拐われる事件を起こしたんだぞ!
あの時はどれだけ大変だったか!」
「だから時代がかわってんだよ!
今じゃそんなこと全くないからな!」
「なん……だと!」
ならあの時の苦労は一体何だったんだ…。
1ヶ月間ご飯と味噌汁しかない生活を送ったあの頃の苦しさは…。
「はいヒッキー。一応登録しといた」
「おう………うわ…(何これ?登録名が出会い系のスパムメール見たいになってんぞ…)」
何故だかは知らないが、由比ヶ浜から返された携帯を見て比企谷は軽く引いているように見えた。
「あ……うわ…」
「どうかしたの?」
携帯を開いた由比ヶ浜が、急に暗い顔をしだす。
どうやら何かしらの嫌なことがあったと推測する。
「ううん。ちょっと変なメールが来ただけ」
確信。嫌なことだった。
「比企谷くん。
裁判沙汰になりたくなければ今後そう言う卑猥な行為は止めておきなさい」
「真っ先に比企谷を疑いにかける雪ノ下は本当に鬼畜だな」
「内容がセクハラ前提で、しかも犯人扱い…。
証拠を出せ証拠を」
「その言葉が証拠と言っても良いわね」
「っ!?」
まて、その表情は何故分かったっていう顔だぞ。
比企谷…お前…。
「犯人の台詞なんて決まっているのよ。
『証拠はどこにあるんだ』『大した推理だ。君は小説家になったほうがいいんじゃないか』
『殺人鬼と一緒の部屋になんか居られるか』…」
「最後、寧ろ被害者の台詞だろ。死亡フラグも良いところだ」
「そうだったかしら…」
よくあるよね、こう言う罪を認めさせるような言い回し。
そう言うときに決まって犯人扱いされたやつは実は違いました〜なんてオチに繋がるんだよな。
「いやぁ、ヒッキーは犯人じゃないと思うよ」
「…証拠は?」
おい、お前も言ってるぞ。
「んー、なんちゅーかさ、内容がうちのクラスの事なんだよね。
だからヒッキーは無関係と言うか!」
「おい、俺も同じクラスなんだけど…」
比企谷、哀れ…。
「成る程。じゃあ比企谷くんは犯人じゃないわね」
「証拠能力認めちゃったしよぉ…」
「なら鳴滝くん…………は違ったわね」
「分かってて言い欠けるの辞めてくれる?
ちょっとドキッとしちゃったじゃん」
「あら、思い当たる節でもあるのかしら」
「ふざけんな。
俺にだって理想の女性像ってのがあるんだよ!
間違っても由比ヶ浜には該当しない!」
家庭的で?料理が俺並みかそれ以上?
口煩くなくて?親切で清楚で?
あとあと…美人とか?
「敢えて貴方の理想は聴かないことに
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