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扉の向こうの物語 
炎の精霊王
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   (親父、やっぱり俺には無理だよ。親父がいなきゃ俺は何も...)

何をするにしても全力で振り向かない人だった。
何かに熱中している時の輝いていた眼を忘れることはできない。
何があっても、忙しい中俺に構ってくれた。


   (「行かなきゃなんねーところができた、お前は一人で大丈夫だ!」)

ある朝目覚めるとこんな置手紙といつも作業中につけていたグローブを置いて俺の前に現れることはなかった。


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