暁 〜小説投稿サイト〜
『自分:第1章』
『別居』
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怖かった。

幹部知っとるけん揉めても零那が筋通しときゃ問題無いけど、狭い街やし田舎やし噂って怖いし...もし、この先、娘の迷惑になるようなことが起こっても取り返しつかんからな。


そんなことを考えてた矢先に旦那から電話があった。
おまえ誰々と知り合いだろ!今すぐ携帯拒否して二度と会うな!って。
ここら地域じゃ中学の頃から喧嘩強くて有名な奴だったらしい。
そんなん言われても零那は此処が地元なワケちゃうし知らん。
狭い街ってすぐどっからともなく情報ダダ漏れやから怖い...。
しかも祭り好き地域やから職種や年齢問わず、関係性が抜群に広くて強い。
出身校とフルネーム言えば絶対に誰かが情報くれるレベル。
仮に出身校解らんくても地区か年齢言えば辿り着く。
今改めて考えると怖い...



旦那は、零那の性格を良く知ってる。
歪んでるのも知ってる。
ただ、旦那は純粋で無知。
だから、零那を理解はして無い。
ただ、知ってるだけ。

誰かの指示通りに素直に従う性格では無いんです。
悪いけど、拒否する方が拗れるのは目に見えてるから。
関わりを断つタイミングも自分が決める。


旦那の仕事は意外と順調らしい。
月々送ったりはしてるけど、社会勉強してくれてるなら意味はあるから。
てか、仕事辞めたんは零那のせいやし...。

それでも、料理が大好きな旦那には向いてると思った。
一生懸命してるから上司にも気に入られてるみたいやし。
元来、何処行っても上司に気に入られるタイプで、世渡り上手な性格でもある。
そのまま、料理の道で成功する事を望んだ。


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