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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十二話 鶴声(後)
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て内側から本人の回復を促すのはベターな選択だ。
「何だ?」
おや。視線に気づく程度には心得があるんだな、イバル。
「いや、意外だと思ってね。君がミラ以外のために尽力しているのが。ここにいる民と君は無関係だろうに、そうやって手当している。珍しいと思ったんだ」
イバルは薬草を煎じる手を止め、あらぬ所を見るような遠い目をした。
「――ミラ様は人と精霊を守る、世界の守護者だ。ミラ様であれば当然、あの儚い者たちをも守ろうとなさるだろう。ミラ様がご不在の今、マクスウェルの巫子である俺がその役目を負う。吹けば消える小さき命を利用するというなら、
六
(
りく
)
家
(
け
)
だろうが王だろうが阻んでみせる」
これはまた――意外な人物に火が点いたものだ。イバルに正義漢属性はあったか?
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