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僕の周りには変わり種が多い
入学編
第4話 入部
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、操弾射撃用ランチャーはCADを内蔵した台座に、4方向から弾丸を挟み込んでホールドする4本のレールを、銃身の代わりに取り付けたライフルの形状をしている。

「まあ、それならいいだろう。要件はそれだけかね?」

「いいえ。同級生しか、まだきちんと視ていませんが、面白い霊気の持ち主が多いですよ。特に、僕のいるクラスは、1年生の半分以上が集まっています」

そこから、1−Bの十三束鋼(とみつかはがね)、1−Aの司波深雪、光井ほのか、北山雫、1−Eの吉田幹比古、柴田美月、西城レオンハルト、千葉エリカ、司波達也と、ついでに小野先生の話をしたところで、十三束鋼は百家の十三束家で、吉田幹比古は古式魔法で有名な吉田家だろうとは言ってくれたが、あとはノーコメントだ。最後に

「司波達也と司波深雪は、兄妹なんですが、霊気のラインでつながっています。双子でテレパシーをもっているのならあるのでしょうが、彼らの霊気の中でそのラインが互いにしばりあっているんですよ」

このように、霊気が中でしばりあっているという初めてみた現象を、師匠へ爆弾として放りなげてみた。

「へー。君の眼ではそう視えていたんだね」

「……正確には、司波達也の霊気は司波深雪の霊魂を見守るように、司波深雪の霊気が司波達也の霊気をしばりつけているように、視えたというところですが」

爆弾が不発だったどころか、先に知っている上でだまっているなんて、この師匠もいい性格をしているよな。

「まあ、多分、そうなんだろうね。失伝した術に似たものがあるようだけど、同じものかどうかは、わからないな」

「いつから、司波兄妹の存在を知っていたのですか?」

「確か、君が中学1年だったから、そのときの10月からだよ」

そんなに前から知っていて、だまっていたというところは、何か考えていることがあるのだろう。しかし、聞かずにはいられなかった。

「どこで、知ったのですか?」

「八雲先生の道場だよ。今も朝の稽古に出ているそうだよ」

僕は渋い顔をしていただろうが、表情をとりつくろって、

「八雲先生って、あの忍術使いの九重八雲先生のことですよね?」

「他に八雲先生と呼ばれている人を知っているのかい?」

「いいえ。ところで、前から知っていて、今も知っているというのは、師匠が気にかけている人物ということですよね?」

「それ以上知りたいのなら、直接八雲先生のところに言ってきいてごらん。他の人はちょっとさぐりを入れてみるから、あてにしないでまっていてくれるかな」

司波兄妹については、これ以上の話したくないんですね。九重八雲先生って、不気味なんだよな。朝の稽古というと体術の稽古だときいたが、他にも稽古を受けている可能性はありそうだ。他の同級生は調べてくれるっ
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