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僕の周りには変わり種が多い
入学編
第3話 事件と秘匿技術
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合気術の道場へ行って、奥の部屋で同義を着てはいるが、横になりながら、ネットチェイスをしている、年齢不詳の師匠に会うが

「工藤師匠。あいもかわらず、誰とネットチェイスをおこなっているんですか」

「エレクトロン・ソーサリス(電子の魔女)」

「いくら師匠でも相手が悪すぎです!」

あまりの大物にとっさに叫んでしまった。

「もちろん、冗談だよ。藤林くんに、ちょっかいをかけると、あとあとが面倒だからねぇ」

師匠の冗談はいつものことだが、たちが悪い。

藤林というと十師族の九島家に近い、古式魔法の藤林家のあの女性ね。道場にとっては関係するが、僕には関係ないよな。

「ところで、翔君。君はドアを開ける前にノックをするということは、しないのかね?」

「存在を事前に感じている人には、必要ないと思いまして」

「君ねぇ。私のことを師匠と思っているのかねぇ」

「ええ。思っていますよ。ただし、アルバイトで、八尾の妖孤を相手にできたというのに、バイト料のアップが無いですからねぇ」

「あれは、偶然だよ。次回の時は、アルバイト代はアップするからさぁ」

「その次回って、妖孤の話ですか?」

「うーんとあれの封印は、10年は持つと思うのだけど」

「10年後には、ここでアルバイトしているつもりはありませんよ」

「ところで、師匠とアルバイト代金とは、関係ないと思うのだが」

「僕にとって、尊敬する度合いは変わりますよ」

最近の師匠への尊敬する度合いは降下中だ。

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