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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第四話 想い、轟々と(前)
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られるはずがない。このエリーゼには帰る家も待つ親もないんだ。せいぜいハ・ミルへ連れ帰る程度だろう。

 後ろにいたエリーゼがスーツの裾にしがみつく。見捨てないで、と訴える若草色の瞳。

「そんな顔をしないでくれ。私が君を放り出すわけないだろう」
「!!」

 ジュードとミラという主要人物を欠いている今、これ以上の欠員は出せない。エリーゼ、アルヴィン。そして後に出会うであろうローエンとレイア。正史に外れる展開は起こさせない。

 しゃがんで、エリーゼにおぶさるように言う。エリーゼが背中に飛び乗ったところで、エリーゼを背負って立ち上がる。

(で、ダンナ? ここ、どうやり過ごすよ)
(エリーゼはまだ本格的には戦えない。私たちだけでは厄介だ。道中でフェイリオを拾って、ニ・アケリアまで逃げ込むぞ)
(あいよ)

 3、2、1――――走れ!
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