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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
地獄の旅団と運命論者
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「私の帝具、タロットには少しばかり問題があってな
それは複数のカードは同時に使うことが出来ず、効果も単純なのだ
だから応用させるために選抜された五枚のカードの能力を
別々の帝具にしたということだ
その帝具達が今、このタロットの元に集まっている
何とも言えないが…これが運命だとしたら…
実に面白いだろう?」

ハーヴィーが承太郎達を見つめる

「いいや、全く面白くないね
あくびが出る
さっさと終わらせてもらおう」
「どうする気だね?」
「どうもこうも簡単さ
お前はバカな男だ
弱点を話し、しかもそれは長く、
周りを全く気にしていない」
「何のことだ?」
「正直、自分でもここまで長引かせちまったことに
驚いている
…花京院」

ハイエロファントグリーンを地面に突き刺していた
花京院を承太郎は見る

「準備はいいか?」
「ああ」
「?」

ハーヴィーが何をしているんだと言わんばかりに
顔をしかめる

「普通に俺達の帝具をぶつけても
お前のそのたくさんのカードで塞がれるだろう
たとえ同時に攻撃しようとしても
さっきのハングドマンの様なカードで止められてしまう」

承太郎がハーヴィーに指をさす

「だが…お前の言った通りなら
こっちにはある能力がお前には使えない
おそらくその一つは…「奥の手」だ…やれ!」

花京院が地面に刺さった
ハイエロファントグリーンの柄を
握りしめる

すると、ハーヴィーのそばの地面から無数の刃が現れ、
身体を貫いた

「ぐほぉッ…!」
「僕の帝具の奥の手は刃先を触手の様に
何本にもわけ、同時に操ること…
地面の下を移動させて仕掛けを作るのに
お前の話の長さはちょうど良かったよ」

刃が抜かれると
ハーヴィーの身体は地面に崩れ落ちた

「あまり面白みのない戦いだったぜ…
時間の無駄だった」

背後に空いた通路に気づき、そちらを向く

「行くぞ、さっさと仕事を終わらせる」

承太郎に続き、残りのメンバーも通路へと入って行った
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