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緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
28弾 修羅場は突然に
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 アリアと正式にパートナー契約を結んだ日の夜。ももまんとメロンパンはどちらが美味いかという論争で見事アリアを論破し、ドヤ顔で勝ち誇りながら携帯を開くと唖然とした。

 現在の未読メール:49件。留守番電話サービス:録音18件。

「……」

 俺は基本的に常に携帯をマナーモード、それもバイブすらない設定にしている。ハイジャックの時のような非常時は分かりやすいようにマナーモードを解除していたが、最近はマナーモードに戻していた。その結果がこれだ。

 メール・録音共にすべて一人の人物からきている。その一人の人物とは――――

『ミズキくん、女の子と同棲してるって本当?』

 そう、俺の幼馴染にして完璧超人大和撫子生徒会長(バケモノ)の星伽白雪さんである。

 上記のメールに始まり、

『さっき恐山から帰ってきたんだけどね、神崎・H・アリアって女の子が、ミズキくんを誑かしたって噂を聞いたの!』

『どうして返事くれないの?』

『すぐ行くから!』

 と、この30分の間に白雪からのメールがヤンデレ風味に進化していく様が見て取れる。ちょうこわいです(小並感)

「あ、アリア、に、に、にに、ににに逃げろッ!」

「な、何よ。なに急にガクガク震えだしてんのよ。大丈夫?」

「俺の心配はいいから早く逃げろ!ぶ、『武装巫女』が――――げっ。マズい……もう来やがった」

 どどどどどどどどどどどど…………!!

 猛牛か何かが突進しているかのような足音が、マンションの廊下に響き渡っている。

 しかもそれが近づいて、い、る――――


 しゃきん!!


 金属音と共に、玄関のドアが冗談みたいに斬り開けられた。

 そこに仁王立ちするのは――――

 巫女装束に額金、たすき掛けという戦装束に身を固めた――――

「し、白雪……」

 だった。

 ここまで全速力で走ってきたらしい白雪はぜえぜえと息を切らせながら、ぱっつん前髪の下の眉毛をギギギンッとつり上げている。

「やっぱり――――いた!!神崎!H!!アリア!!!」

「ま、待て!落ち着くんだ白雪!冷静に話し合おう!」

「ミズキくんは悪くない!ミズキくんは騙されたに決まってる!」

 ――――去年の夏以降、白雪はこうやって、たまに何故か鬼神のようなバーサーカーモードになることがある。

 そしてこういう時、俺の周囲にいる女子が攻撃を受けることになる。

「この泥棒猫!み、み、ミズキくんを誑かして汚した罪、死んで償いなさい!!」

 白雪は携えていた日本刀を、ぎららり!と大上段に構える。

 流石のアリアもドン引きのようで、拳銃はおろか刀すら抜き忘れている。

「やっ、やめろ白雪!お前が心
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