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ロックマンX〜5つの希望〜
第四十七話 復活
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クス『止めろアクセル!!』

ゼロ『そいつの言うことを聞くな!!』

VAVA『まだ無駄口を叩けるようだな』

エックスとゼロが反射的に叫んだ瞬間に、エネルギー弾が2人に炸裂し、2人を壁に叩きつけた。

アクセル『分かった!!分かったから2人を殺さないで!!』

VAVA『いい判断だ坊や』

キャノン砲を下ろすと、そっとアクセルに歩み寄るとその手をアクセルの身体に翳す。
すると、アクセルの身体が光に包まれていく。

エックス『アクセル…行くな…』

転送の光。
行き先は恐らく敵の巣窟。
アクセルは泣き笑いの表情を浮かべていた。
それは2人が助かった安堵感と、捕われることへの屈辱であった。
イレギュラーを憎む彼は、イレギュラーの見本のような戦士の手中に収まることを、死を選ぶほどに恥だと思っている。
彼がイレギュラーに屈したのは2人を救うためだ。
そうでなければ、これほどまでにあっさりと受け入れるはずがない。

エックス『(行くな…行くんじゃない!!)』

声が苦痛によって出せないエックスが胸中で叫んだ。
ゼロも同じように、止めるように震える手を伸ばしていた。
普段素直じゃないくせに、こんな時だけ本心を見せる。
それが酷く悔しかった。
光は止み、虚空だけが残る。
消え失せる寸前に、“助けて”と言っているようなアクセルの顔が、馬鹿に鮮やかに刻まれていた。
これがノアズパークでの出来事の記憶であった。
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