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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
時を操る者VS時を巡る者
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タツミが瓦礫の山を見る
だが、生き物がいるような気配はなかった
それに、タツミの背後には先ほどまで壁だったところに
通路が現れていた

「行くぞ
他の奴等も戦っているかもしれないからな」
「そうだ!早くしないと!」

タツミが通路へ走っていく

「俺たちも行くぞ」

電王が進もうとした時、
壁が現れ、通路が塞がれてしまった

「なんだよ!全くもー!」

電王が地団太を踏む

「面白い格好をしているな」

突然聞こえた声に
電王が振り向く

「誰だお前は!」
「お前達の探しているエンペラーさ
わざわざ来てやったぞ」

エンペラーが両手に剣を出現させる

「丁度いい、さっきのやつじゃ物足りないから
強い相手を探してたんだよ!」

電王がデンガッシャーを取り出し、
ソードフォームに変形させる

「行くぜ行くぜ行くぜ!」

電王が斬りかかる
が、エンペラーはヒラリとそれをかわす

「遅いなぁ…全く、あくびがでるよ」

エンペラーの姿が消える

「どこいった!」

周りを見回していると
突然後ろから斬撃を食らう

「くそ!」

後ろを振り返るがエンペラーの姿はない
すると今度は腹に衝撃が走り、吹っ飛ばされる
壁にぶつかる直前、再び衝撃が走り
反対方向へと吹っ飛ぶ

「うぅ…なんなんだよ…」

姿を現したエンペラーが電王の方へと歩み寄る

「私自身の時を操り、超加速した状態で
君に攻撃していたのさ
視認はできないだろうがね…」

「ちくしょう!」

電王がデンガッシャーを振るうが
エンペラーはまた姿を消した

「ふざけてんじゃねえ!これでもくらえ!」

デンガッシャーをガンモードに変え、
周りを適当に撃つ
だが当たった様子は全くなかった

「そんなスピードの攻撃
当たるわけがない」
「うるせえ!なんども消えやがってふざけるな!」
「待って先輩、さっき超加速っていってたよね
てことは、消えてはない
だから…」

電王の体がぎこちなく動き始める

「何するんだ亀!」
「いいから僕に任せて」

モモタロスが抵抗をやめ、
電王の動きがスムーズになる
羽を出現させ、天井の方へと飛んでいく

「逃げる気か?
言っておくがここは地下だぞ」

エンペラーが嘲笑うように言う
だが、電王は逃げようとせず、
天井すれすれで下を向き、パスを取り出した

「超加速でよけるなら…よける場所をなくせばいい!」

パスをベルトにかざす

【チャージ アンド アップ】

電王の胸にあるデンカメンが開き、エネルギーの蓄積が始まる

「何をするつもりだ?」
「いくよ!」

ウラタ
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