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SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
06:ロキ
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レッドプレイヤーに慣れた手つきで制裁をくだした後、青年はこちらに振り向いた。気怠げな表情からは想像も出来ない程の実力者だ。

「あー?????立てるか?」

青年は僕に手を差し出す。どうやら悪い人ではないらしい。内心で密かに安堵の息を漏らす。

「有難う御座います、おかげで助かりました」

僕は差し出された手を握り、立ち上がる。ここでぶん投げられるなんて事はなく、普通に引っ張って立つ手伝いをしてくれただけだった。

「気にするな、自己満足でやった事だ。??????俺はロキ、君は?」

「ハリンです」

僕は平然とした表情を保ちつつ、内心で驚愕に見舞われていた。ロキ。その名を知らないプレイヤーなど、この世界に対して余程知識が乏しいプレイヤーだけだ。

彼はこのSAO内でNo.1と言われる程剣に猛ている実力者、その異名は《終焉を見せる者》。数々のレッドギルドを壊滅させてきた行いからか、あるいはプレイヤーネームからか、由来はいまいち分からないが。

「そうか??????ハリン、狙われる理由なんかに心当たりはないか?」

「??????いえ、全くないです、はっきり言って恨みを買うような事した覚えが―――」

僕はそこで言葉を詰まらせる。思い返せば、一つだけ心当たりがある。少女――オウカを助けた時だ。あの三人組が何かしらの手段を使って依頼をした可能性が高い。

「―――ちょっと、一つだけ今回の事件に繋がる可能性がある事があるのを思い出しました。けど、僕の行動が招いた結果だと思うので深くは言いません」

「そうか、ならいい。俺は街に戻るが、お前も気を付けろ??????ここから先は助けてやれんからな」

「忠告有難う御座います」

僕がお礼をいい終えると、青年―――ロキは懐から転移結晶を取り出して転移した。僕は一連の出来事を思い出して溜め息を吐く。それと同時に、これからは挑発的な行動や発言は控えるよう気を付けようと反省する。

「さて、僕はもうそろそろレベリングを再開しよう??????他に遅れをとらないようにしないと、いざという時に備えられないしね」

僕はそう呟いて閉まった刀を再び抜き、足を進めた―――


* * * * *


粗方狩り尽くしただろうか。僕は周辺からのリポップが尽きたのを確認すると、刀を鞘に納める。次いでウィンドウを開き、先程レベルが上がって得たポイントを割り振る。敏捷寄りのステータスの僕は今回も敏捷寄りにポイント割り振る。

現在最前線は五十四層、僕のレベルは100。無茶だ無謀だと言われても良い程の狩り場での狩り、徹夜のレベリングが今のこの数値を出してしまったのだろう。

しかし、この世界でレベルだけで生きていこ
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