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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
五話 そうだ、塾に行こう。
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〔バーバリアンキングでヒッポに攻撃!〕

〔させるか!アクションマジック【回避】!!〕

「なんというか、A(アクション)カードってせこいよね。」

現在、私が転生する前にやっていたプロデュエリスト〈ストロング鮫島〉対榊優勝の息子であり、ARCーXの主人公である榊遊矢のエクシビジョンマッチの録画を見て、ふと思った。

ところで原作をほとんど知らない私がなぜ主人公だとわかるかって?それは名前に毎回恒例の"遊"の文字と奇抜な髪型。そして、攻撃力2500のモンスターを使役しているからだ。え〜と、オッドアイズ・ドラゴンだっけ?まぁ、そんな規則性があるから割とすぐにわかる。

「そう思うのは、多分姉ちゃんだけだと思うよ……」

徹から冷ややかな目線と共に返答される。

「いや、だってさ……常に手札が一枚あるようなもんだよ?手札コストとか気にしなくていいじゃん。それに戦闘無効とか、インチキ効果もいい加減にしろよな!」

画面の中で、バンバンAカードを使いまくっている遊矢に対し声をあげる。

声をあげたくなるのは遊戯王をガチでやっていた人にとっては当然だと思う。だって、手札コストを気にしなくていいし、何より発動タイミングが自由とかセコイ。

何度超融合のコストが足りずに発動できずに悔し涙を飲んだことか……。

うぅ、おのれ、Aカードめ……。こうなったらメタデッキ作ってやる……

私が怨念の言葉と共にアクションデュエル兼ACカードメタデッキをどうしようかと悩んでいると徹が驚愕の声を上げる。テレビの方を観ると画面一杯に水晶の振り子が揺れ、光の軌跡を描いていた。恐らくペンデュラム召喚の際の演出だろう。徹はそれを目を輝かせながら見つめている。

「ペンデュラムね〜……。私も使えるのかな〜?」

思い立ったら吉日。遊矢がペンデュラム召喚の際に使っていた【星読みの魔術師】と【時読みの魔術師】を思い浮かべながら、ポケットの中を探ると…………出て来てしまった。

どうやら私もペンデュラムできるらしい……。やらないけどね

〔オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃だ!螺旋のストライクバースト!〕

と、どうやらデュエルの決着もつき、録画もそこで終了したようだ。そして、徹が此方を向き、キラキラとオモチャをねだるかのような目をし、私に一言。

「姉ちゃん、塾行きたい!」

「は?」

ワケガワカラナイヨ。私は理解できず、思わず変な声が出てしまった。


◆◇◆

ある学校の校門の前で私はクラスメイトの子と先日あった弟とのやりとりを話している。

「てな事があったんだよ〜。まさか徹の言ってた塾が学問の方じゃなくて、デュエルを教えてくれる塾だったとはね〜。」

「そんな考え方するのは優希だけよ…
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