暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> 可能性を繋ぐ者
ブリュンヒルデ
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俺はそういい、首を横に振った

「...君ぐらいの年齢ならまだ親に甘えてもいいだろうに。こうしてしまったのは我々の責任か...(ぼそっ」

?最後の方の言葉が聞き取れなかったな

「なんです?」

「いいや...とりあえず、我々も君に対し最大限できることはしよう。まあ織斑千冬がいる以上、大丈夫とは思うが...」

「ありがとうございます。...あの」

「なんだい?」

「寝ててもいいですか?少しばかり疲れました」

「ああ。いいとも、ゆっくり休んでいたまえ」

疲れが限界まで溜まっていた俺は、アルフレドさんが浮かべた優しい笑み、まるで父のような笑みに安心し、そのまま寝た










それからの一週間はすぐに過ぎ去っていった

向こうに持っていかなければならない物の調達

フェネクスの簡易整備の方法、というのもどうやら向こうにはフェネクスのデータは渡せないが軍で行う戦闘行動でとれた稼働データは使っていいということになったらしく、有る程度の整備は自分で行う必要がある

フルメンテであればアナハイムに戻るしかないが、たかが微調整程度で戻ることは出来ないのでそれくらいは行えるようにしたのだ

そんなこんなで...



「おはよーござーまーす...」

「おはよう...顔色が悪いようだが大丈夫か?」

「だいじょうです...眠い」

今日がその入隊初日なのだが...眠い。起きるのがはやくないすか?

でももう軍事基地の前だ、こんな腑抜けた顔を見せるわけにもいかない

俺は首を横に振ってから

バシン!

「ん!?」

「よし...目が覚めた」

両手で頬を思いっきり叩いた。いきなりの行動で織斑さんが驚いていたが

「成る程、気合い入れか。今日からよろしく頼むぞ、リンクス」

「はい、よろしくお願いします。織斑さん」

お互いに握手を交わし、織斑さんがそれからと続け

「私のことは千冬で構わないぞ。弟がいるからあまり苗字読みは慣れていないものでな」

「わかりました。では俺のこともクラルテで構いませんよ。それから、弟さんは元気ですか?」

俺は弟がいると聞きあの時の、俺が助けたやつを思いだした

「ああ元気だ。今度機会があれば会ってやってくれないか?歳も同じ位だし話も合うと思うぞ?」

「楽しみにしてます」

そういえば俺って同年代の友達っていなくね...あれ、なんか悲しくなって来た

でも、周りの人はいい人ばかりだったからか、寂しい思いはせずに済んでる。感謝だな...

「もう仲良くなったの?早いわね。まあいいことじゃない?」

「あなたは!」

基地の中から出て来たのは誘拐事件
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