暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos56輝ける希望を手に/明日への旅立ち〜End of Destiny~
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「私、もっとシュテルとお話ししたかった。それに、また闘うって約束もあったし・・・」

「私もですよ、なのは。約束は、そうですね・・・。またいつかきっと。そういうことで取って置きましょう。永遠に会えない、というわけでもないでしょうから」

「レヴィ、寂しくなるね」

「ちょっとはな。でもま、こっちに居る間も、それなりに楽しかったから、ボクはそれでオーケーにしとこうって思う。こっちに残っても、窮屈か退屈かの二択になりそうだし。それだとつまらないから!」

「・・・うん。そうだね。レヴィは、元気に翔け回ってる方がらしいもんね」

「アリサ。私との引き分けた決闘、いずれ決着を付けてやるであります! それまでさらに強くなっているでありますよ! それに、そこでふんぞり返ってる紅の鉄騎! 次に会ったら、今度こそ私が勝つであります!」

「上等よ。あんたも腕を磨いておきなさいよ。今度は逃がさないんだから」

「おう! 待っていてやるよ。そんでまたボコにしてやるからな!」

「アイルちゃん・・・」

「私はディアーチェと同じで、オリジナルと仲良し小好しするつもりはありませんわよ。・・・でも、これが最後であると言うのであれば、握手に応じるのもやぶさかではありませんわ」

「我としてはもう貴様と会うことがないと思うだけで清々するがな」

「王さま、ひどいぃ〜。もうちょっと優しくしてくれてもバチは当たらへんと思うよ?」

「当たる当たらんではない。我から話すことなど何もないぞ。貴様のその阿呆面と、気の抜けた喋り方が気に食わん。ゆえに、話したくない」

「やっぱひどいなぁ。ええやん、そんなツンケンせんで。姉妹みたいなもんなんやし」

「ぶはっ!? だ、だだ、誰が姉妹か! 不良小僧にも言われて腹が立ったが、貴様から言われると余計に不愉快だ!」

「なんか俺にも怒りの矛先が向いてね?」

「シッ。トーマ。首を突っ込むと危ないよ」

「ほらほら、お姉ちゃんって呼んで〜♪」

「よーし、いいだろう。表に出ろ。貴様の緩み切った脳みそに、ジャガーノートかエクスカリバーの直撃を食らわしてやるわッ!!」

「おやめください、王」

「無暗に王が暴れると、他の皆さんに多大な迷惑をお掛けしますので」

「そーだよ、王様」

「ここは懐の広さを見せるでありますよ、陛下」

「うぬぬぅぅ・・・ふん! 命拾いしたな!」

他のマテリアル達に止められた王さまは、鼻を鳴らしてわたしに背を向けた。もうこんな漫才みたいなやり取りも出来んくなるんやね。

「あの、改めましてお礼を。皆さん。本当にありがとうございました」

こうして、ほんの少しの間、レクリエーションルームでわたしらは一緒に過ごした後、別れの準備は
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