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東方喪戦苦
〜三十一幕〜高貴なる、二人の女性
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「もうその女は動かないわ、ほっておきなさ????」
菜々は、ある気配を感じた。咄嗟に響真と共に木陰へ隠れた

菜「アゲハ???ちゃん?????」

少し距離があるので詳細は分からなかったが、どうやら幾姉さんを呼んだらしい。

幾姉さんを呼び、星花ちゃんが来て、最終ターゲット、新月 狂夜が来た。
星花ちゃんと口論している様子だったが、よく分からなかった。

菜「彼、我慢してる??????何だろう、そんな気がする????」

『新月 狂夜は何かを我慢している』この思考が不意に頭に浮かんだ。

その“何か”は本当の感情を知らない彼女には、到底知ることの出来ない物であろう。

響「おい、狂夜行っちまったぜ!」

菜「いいの、これで」
そう言いながら無線で幹部の男を呼んだ

菜「狂夜が行動に出たわ、任せたわよ。鬼隆(きりゅう)

鬼隆「了解した。」
ーーーーープツンと無線が切れた

響「あ〜ぁ、新月家と、ガキの集まりを潰す為だけに幹部が何人動いてんだ?」
響真が仕切りに立ち上がり、そう言った

菜「そこまで危険視してるのよ。奴らを」

響「なぁ、どっか飲みにいこうぜ」

菜「Maybe some other time」(また今度ね)

そう言って菜々は何処かに行ってしまった。

響「つれないなぁ、おっと、この後祐海に連絡入れねぇとな」


神無サイドーーーーー

あり得ないことだが、骸の心臓が盗られて、また入れられた。

「阿部さん、あいつは?」

阿部「堀損ねた、さっき逃げられた」

「早く追わなきゃ!」

そう言って外へ出た。
ネ「?????貴様らの心臓は興味無いんだが????邪魔するなら、心臓を盗って握り潰す!」

ここで戦っても良いのだけれど、私の能力は『書いたものが現実になる程度の能力』
この能力は、一見強そうに見えるのだけれど弱点ばかりで、一人の時は余り使えない。

一つは、私の体から生成されるペン以外ではダメ。故にペンを折られたら一環の終わり。

二つ目は、インクは私の血液を使用すること、だから、あまり大きな絵は書けない

こんな所かしら、でも幸い人は一杯いる。

阿「骸の心臓を返して貰えないか?????♂」

阿部さんの眉間にシワが寄る。

ネ「怖いねぇ!いいぜ!その顔!力付くで取り返してみなよ!!」

千「骸の心臓、返して???!」

千尋ちゃんの手には、南京錠が握られていた。

ネ「心臓は返したろ!?別人のだけどな!!キャハハハハハハッ!」

阿部さんが姿勢を低くしてネクロの懐に飛び込んだ。

ネクロは不意を突かれ、避けるタイミングを失った。
阿部さんのタックルがネクロの腹を抉った。

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