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魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第4話 探索任務
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 第97管理外世界、その世界の広大な宇宙に浮かぶ惑星の一つ地球。そしてその地球に多く存在する国の中の一つ日本の、これまた多く存在する街の一つ、海鳴市。
 その海鳴市の緑豊かな森に囲まれた湖畔のコテージの近くに、独特の光を発する円形の模様が浮かび上がる。
 それは魔法によるもの。
 魔法技術のない管理外世界には本来あるはずのない光である。
 その光の中にいくつかの人影が生まれ、その姿を現した。

「ん〜、転移終了♪ やっぱり転移の後のこの解放感はいいな〜」

 現れたのは機動六課のラディと隊長二人、そしてFWの4人。
 気持ちよさそうに伸びをするラディに対し、他の6人はげんなりとした様子。
 それに気づいたラディは首を傾げながら話しかけた。

「みんなどうしたそんな疲れた顔して。転移酔いでもした?」
「……転移酔い?」

 気遣うような顔を見せるラディに返ってきたのは誰からともなくあがった地の底を這うような低い声。
 年頃の乙女らしからぬその声にラディは顔を引き攣らせながら一歩身を引く。
 しかし引いたその距離もなのは達が一歩踏み出すことによって埋まり、そしてもう一歩踏み出すことによって逆に距離が縮まる。

「転移酔い、転移酔いって……」
「あの状況の後で転移酔いを心配してくれますか、そうですか……」
「え、なに? みんなしてそんな怖い顔してどうしたの……?」

 冷や汗を流しながら一歩、また一歩と下がるラディに一歩二歩三歩と他のメンバーは距離を詰めていく。
 次第に詰まっていく距離に危機感を感じ、ラディも足を下げるペースを早めていが湖の縁のところでとうとう足が止まる。
 動けなくなったラディに距離を詰め切ったなのは達は勢いよく顔を上げた。

「なに? じゃないよ!! ほんとにもう!!」
「ラディさんがはやて部隊長をからかうせいで抑えるこっちは大変だったんですよ!!」

 地上本部の転送ポートまでの道中、ラディが自身の正体を明かした後、はやてのあれやこれやの苦労をからかいそれにはやてが怒って暴走したのだが、どうやらその反応が予想以上に面白かったらしく、ラディはその後も延々とからかい続けたのだ。
 お蔭ではやての頭の血は上がりっぱなしであり、ヘリから降りて本部に着いた後も隙あらばラディを殺れないかと魔導書(デバイス)を展開する始末。
 広域殲滅魔法を得意とするはやてが暴れ始めたら一体どうなることか。二人が別れるまでの間、他のメンバーが生きた心地がしなかったのは言うまでもないことである。

「ラディさんいくらなんでもはやて部隊長からかいすぎです!!」
「抑えるこっちは大変だったんだよ!!」
「うぅ…すいませんでした!!」

 非難の嵐にさすがのラディもまずいと思ったのか、すぐに素直
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