第二章 彼と彼女の事情
第14.5話 超SS・2
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僕は根本の私物のチェックを一人空き教室でしていた。
BCのどちらのクラスの人にも、僕に見てもらうのが一番だという意見にこの試召戦争の前から一致されていたのだが今となっては有利だ。
今頃、代表殿はBCの代表代理の面々と協定を結んでいることだろう。僕からは小山さんの行動について、知っている限りのことを代表殿に伝えつもりではある。
情状酌量の範囲に普通なら入ることはないだろうが、何とか収めてもらえれば上々。
それ以外のことなどどうなってくれたっていい、そもそも興味などないのだから。
秀吉君は未だ僕に変装していて、根本の写真撮影会のポーズをびしばしと演劇流に指導していることだろう。
ムッツリーニ君という名カメラマンを引き連れているのだから、優れた写真の数々が手にはいることは間違いないだろうと僕は踏んでいる。
代表殿から、おまえは一体どういう指示を出したんだという気分の悪そうな口調でお問い合わせが合ったが再発防止のためですとだけ言い切ると妙に納得されてしまった。
その言葉が真実であり、僕にとっての今現在やらなければならない最優先事項を言ったつもりだ。
根本の鞄を注意深く探り回すと公には出来ない色々なものが出てきた。俺日記とでも言わんばかりの日記帳や、頼みごとメモと題された弱み一覧表などなど。
これらのものは持ち主に帰さずに僕の手で処分してくれと土下座されたのだが、どう言ったものがあったのかだけは報告するように頼まれていた。(称賛に値しますよ、これほどに執念深く他人の弱みを集めるあんたにね……)
心の中でそんなことを思いながら、友香さんが脅迫されていたという写真を探しているのだが、それだけがなかなか見つからない。鞄の下敷きの裏も見たが写真らしきものは見当たらない。
最初は躊躇していたが、ついに財布の中身も点検し始める。
すると友香さんと写っているプリクラがいきなり見つかった。
裏を見ると二年前の日付が印刷されていた。
「これは……前に友香さんが仰っていたものでしょうか。」
しげしげと眺めるのも失礼な気がして、もとの場所に直す。
その他の関係ないであろうと思われるものを飛ばしながら、僕は財布の隅々まで探った。
「これ、でしょうか?」
財布のカード入れに裏向きに入っていたL判用紙が見えた、半ば確信を持って抜き出しその写真を表に向けた。
被写体を見て、瞬時に後悔してしまう。
「…友香さん……」
おそらく、彼女がもっとも望まない表情を僕はしていることだろう。
安易な同情ほど、苛立ち、うざいことなど僕は知りすぎるほどに知っているから解る。
そこに写っていたのは上に大きめのカッターだけを着ている、下にはショーツもブラも何も着ていない、いわゆる生まれたばかりの友香さんが写っていた。
携帯を取り出し、何回かのコー
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