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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
狩人は姫に甘い

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「いえー♪」
「新羅、お前大丈夫か?」
俺は隣で飲み物を注いで飲んでいる新羅に言う。
「えー?全然平気だよー?」
「いや、顔赤いし」
「そうかなぁ?何か暖かくなったねー」
……駄目だ、本格的に酔ってる。そう言えば、真夜美に酔った新羅程怖いものは無いと言われたような気がする。
「……お前ら、暫く俺達抜きで飲んでてくれ」
俺は新羅をお姫様だっこすると、翔夜の部屋のすぐ隣の寝室を器用に開けて、中に入り、鍵を閉めてベッドに新羅を置く。
「……ふう」
さて、ここからは自制心の問題だ。
「ねえー、来人君ー?」
すると、新羅が起きて俺を見る。
「何か、身体が熱い……」
そして、何故か胸元を見せながら服をパタパタとやる。
……精神を保て、俺。
「分かった、水を持ってきてーーー」
「いや、来人君が此方来て」
水を取ってこようとする俺に、新羅は俺を引っ張ってベッドの隣に座らせる。恐るべし、<戦姫>基<戦巫女>。
「うーん、やっぱり来人君は冷たくて気持ちいい……」
新羅はそう言うと、俺に抱き付いてくる。何か、色々と当たっているが……。
「心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却」
「?どうしたの来人君?」
どうしたも何もお前のせいだ。
「ああ、分かった。私と寝たいんでしょ?」
「んな訳あるか!!服を取ってくる!!」
俺はそう言うと、扉を開けて、新羅の持ってきたバッグをリビングから取ると、再び部屋に戻る。
「ほら、着替えたら寝ろ。それで終わるから」
「?まぁ、汗かいたし、丁度良いかぁー」
すると、俺の目の前で服を脱ぎ始めた。
「まてまてまてまて!!」
幾らなんでも彼氏だからと言って目の前で服を脱ぐな!!
「俺の前で脱ぐな!!」
「えー?あ、もしかしてアレ?精神がアレかな?」
……駄目だ、もうコイツとまんねぇや。
「………取り合えず」
俺は立ち上がろうとして……突然新羅がベッドに倒れた。
「!?新羅!!」
俺は新羅を見ようとベッドに向かうと、腕を掴まれて位置を入れ替えられた。
「やっと捕まえた、来人君♪」
「……お前、完璧に酔ってるな」
「酔ってないよ?まぁ……これから夜は長いし?やることだけでもやろ?」
「………勘弁してくれ」
すると、新羅から唇を合わせてキスをして来た。
「ぷはっ。初めて私からしちゃった♪」
「……はぁ。後悔するなよ………?」

こうして、来人達の夜は始まった。
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