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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
春奈-クラスメート-part1/再会の世界
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るまでは素直にならない。ゆえに、ハルナを学院にかくまうことも、自身の嫉妬の感情も認めない。
以前ルイズがサイトに、先祖のかわいそうな寝取られ話を聞かせていたのだが、今のようにキュルケの実家は彼らの性格を手に取るように理解していたからこそできてしまった話かもしれない。
「それに、ウエストウッド村に預けるのは賢明じゃないわね。あそこはアルビオンよ?あの村が安泰でも、必然的にレコンキスタの支配する領土に入るのは危険だわ。ましてやあそこには孤児たちが少ない生活費で暮らしているから、新しい入居者は迷惑でもある。それに、これは嫌な言い方になるけど、私たち貴族が地図にも載らない小さな村の住人を頼るなんて対面的にどうかしらね?」
「ぐぐ…で、でも!ミスタ・コルベールにどう説明すればいいのよ!」
「それなら大丈夫よ。あの人は異世界人のサイトや、シエスタのひいおじいさんの遺産にも強い興味をひかれたのよ。だったらハルナのこともなんともないじゃない」
そうだった。ハルナもサイトも同郷の人間同士。コルベールはホーク3号を見つけて以来、サイトの故郷である地球のことについてやたら興味を示し始めている。ホーク3号の発見の際は、大層喜んだものだ。しかもサイトやシエスタからホークの話を聞き、二人の血筋がハルケギニア人ではなく、地球人のものだと知るとさらに興奮。サイトには特に地球とは一体どのような世界なのか是非聞きたい、いつか連れて行って欲しいと頼むほどだ。地球人として、自分の故郷に興味を持ってくれることは、サイトとしては非常に嬉しかったが、あいにくこの世界が地球からどれほど離れているのかなんて見当もつかない。場所が分かっていたのならとっくに帰っていた場合もあったかもしれないのだから。ともあれ、ハルナのことについてもこちらがお願いすれば、かくまうどころか教師権限で学院長に何としても口添えし、正式な保護をしてくれるかもしれない。
「しばらく平民用の寄宿舎の空部屋とかにかくまうなりしてあげなさいよ。当分の間だけでいいのよ?それにあなた、自分で言ったでしょ?『どこにでも』預けられるって」
ルイズは思わず絶句した。そうだ、言ってしまった。『どこにでも預けられる』と。つまり、そのつもりで言ったわけでなくても、別に学院に預けてもいいと自分で言ったのだということになる。それを言ったところで、キュルケから『ヴァリエールは自分の言ったことに責任を持てない』なんて馬鹿にしてくるので言い返せない。
「ルイズ、お願いだから彼女を学院へ連れて行くことを許してくれよ。この娘の知り合いは俺だけなんだ。だったら知っている人が傍にいてやる方が彼女のためになるはずだろ?」
「…私からも、お願いします。私は知らない場所よりも、平賀君の傍にいたいです!」
「…うう…わかったわよ!連れてってあげるわよ!連れてけばいい
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