暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
7行進曲ーbrillante (輝かしく)
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「はあああ??」

僕はMP節約のため『指揮者』『奇跡の音符』の使用をやめ、大鎌を金色牛鬼に振り回す。
今。四層からなるダンジョン、スリュムへイムのフロアボスに立ち向かっているのだが…。

「お兄ちゃん!このボスさっきのボスと比べものにならないほど物理耐性が高い!」

そう、この最初の層のボスは金色の牛鬼と黒色の牛鬼の二体なのだが…。金色はとんでもない物理耐性。黒色はとんでもない魔法耐性を持っていた。そしてどちらか一方のHPが減るとHPを回復する動作をとり、もう一方が回復している方を守る動作をしてきたのだ。
僕はみんなのHPが半分以下になっている事を確認して。

「仕方ない…。」

僕の周りに魔法前の音符が溢れ出し…僕は『指揮者』の魔法を使う。

休符(パウゼ)♪!」

そうするとみんなが立ってる場所に五線譜が出現しHPを9割まで回復させる。

「サンキュー!スノー!」
「全体攻撃来ます!皆さん防御を!…5秒前!」

キリトがそうお礼を言うとほぼ同時にユイの全体攻撃の注意勧告が来る。僕は再び音符が僕の周りに溢れ出し。

「ニャンニャンニャンニャン♪遊びましょう♪路地裏で♪!」

今度は『奇跡の音符』で音符が屋上に付いた塔を金色牛鬼の前に出現させ、牛鬼の棍棒な物を地面に叩きつけて出す衝撃波攻撃を塔に叩きつけさせて攻撃をキャンセルさせる。ちなみに黒色の魔法耐性が高い方は今HP回復中。

「ヤバイ…。僕MP切れそう。
…。キリトこのままじゃジリ貧だよ?」
「…!リーファ!宝石はどうだ??」
「まずいよ。もう結構黒くなってる!」

リーファはさっきウルズからもらった宝石を確認すると。もう7割以上宝石が黒くなっていた。
ちなみに全部黒くなるとゲームオーバー。神々の黄昏が起こる。

「時間がないな…。」

キリトがそう呟くので。僕は笑わず緊迫した顔で。

「みんな!とりあえず僕とピナで隙をつくるからみんなソードスキルの一斉攻撃よろしく!」
「えっ??ピナですか??」
「きゅる??」

僕の呼びかけにシリカとなぜか感情がないはずのピナが驚く。

「ここはシリカ達の力が必要なんだよ。…頼むよ。シリカ。」

僕がぺこり頭を下げて頼むと、シリカは数秒考えて。

「わかりました??」
「よし??…それじゃ3、2、1で攻めるよ!」

僕は残り少ないMPポーションを飲み。タイミングをはかる。
すると金色牛鬼はもう一度衝撃波攻撃をする構えをとった。

「行くよ!…3、2、1、スタート!」
「ピナ!バブルブレス!」
「きゅるきゅる??」

スタートの合図と共にシノンに合図もだす。すると同時にピナが金色牛鬼の前に飛び出したかと思うと。
口からバブルこうせん…もといバブル
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