暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
四話 お邪魔です。
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ベンチに腰掛けている私たちの目の前で腰に手を当て踏ん反り返っている齢12歳くらいの子を指差していう。

「剛力 太志だ。徹のクラスメイトだ、覚えとけ」

徹に聞いたはずなのだが、太志君が答える。なんだが、偉そうだ

私が考え事をしていると徹と太志君との間で勝手に話が進んでいた

「お前のレアカード寄越せよ」

「ヤダよ!なんで、太志くんにやらなきゃいけないのさ!」

「あぁ?おまえなんかがカード持ってても宝の持ち腐れだろ。俺が貰って有効活用してやるよ。」

「ヤダ!」

「おまえのカードは俺のもんでもあるんだ!いいからよこしな」

「太志君なんかにやるもんか!!」

「なんだと、口答えすんのか??じゃあ、デュエルだ!負けた方が勝った方にレアカードを差し出す。良いな?」

なんだこのデュエルまでの出来レースのような話運びは??しかも、太志君の考え方が完全にジャイアニズムである。この世界にも剛田主義は広まっていた!?
しかし、太志君は所為、苛めっ子かガキ大将なのか?

気づくと徹が視線で助けてと訴えてかけていた。男の子なんだから頼るなよ……。

「頑張れ。それに私がレクチャーしてあげたんだ負けるはずないじゃん。」

ぐっとサムズアップして我が弟を励ます。それで勇気が出たのか、諦めたのかしぶしぶとデュエルディスクをセットする。太志君はニヤニヤと気色悪い笑みを浮かべ、徹の準備を待っているのだろう。

どうせ、取らぬ狸の皮算用でもしてんでしょー。まぁ、そんなやつに負けるわけないじゃん

「デュエルだぁ!!」

「はぁ……デュエル」

半ば無理やりにデュエルが開始される

「僕の先行、モンスターをセットしてエンド」

昨日と比べ、割と消極的な一ターン目。初手が悪かったのか、今だビビってるのか?

「俺のターンだ!ドロォー!来たぜ、俺のエース!バルバロスを妥協召喚!」

【神獣王 バルバロス】 地 ☆8 ATK3000→1900

バルバか〜……。スキドレ・突撃命令型かな?まぁ、冥界軸っていう選択肢もあるけど妥協召喚してきたから前者だろうね。

「いくぜ!バルバでセットモンスターに攻撃だ!トルネード・シェイパー!」

風を纏った大槍が伏せカードを貫く

「オジャマ・ブルーの効果発動!デッキからおジャマ・レッドとおジャマ・デルタ・ハリケーンをサーチするよ」

おジャマと聞いた瞬間、キョトンとするもすぐに再起動し大笑いしだす

「ハハハハ!マジかよ!そんな弱小モンスターデッキかよォ。いつもの凡骨デッキはどうしたんだぁ?」

ワハハと大笑いしている太志君を見て肩をすくめている徹。多分、もう手札に揃ってんだろうね。

「カード二枚伏せて、エンドだ。この
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