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転生者の珍妙な冒険
第二部 異世界奮闘編 〜革命者ディノ〜
仲間を取り戻そう
1年で成長って出来るもんなんだな、うん・・・
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「あ〜・・・、暇だ。」
王都へ向かう馬車の中で、俺はそう言って欠伸をもらした。
修行してた森を抜けてから早半年。まさかあの森とかジェリアとかあんな辺境にあるとは思ってもみなかった。殆ど国の端っこじゃん・・・・。
そんな場所から時々歩き、時々馬車、時々泳ぐとかしながらやっともう少しで王都って場所までたどり着いた。長かったわ〜・・・。
「暇そうだなオイ。だったら仲間に再開した時の挨拶でも考えとけよ。」
御者席からジークが声をかける。挨拶つったって・・・。
「そんなもん、流れに任せときゃいいだろ? 態々考えるようなことでもねぇよ。」
「お前、1年半ぶりの仲間との邂逅にそれは・・・・、まぁいいけど。」
何か呆れられたけど、実際何とかなるだろ。
別に見つけるのが困難って訳でもないんだ、ジークの調べで既に今の皆の居場所は分かってる。

オッサンことタルタス・フォードは今現在、冒険者ギルドの中でも数名しかなれない最高ランクSの冒険者。
ジョブも「ソードマスター」と「重戦士」が合わさって「グラディエーター」になったらしい。なんでそのジョブ名なのかは謎だが・・・。
誘いも結構あるのに、未だにソロでやってるらしい、スゲェわ。

ネーナさんは今、同じく冒険者ギルドの中で指折りの実力者になってる。ランクはA。
ジョブも「アーチャー」の他に「補助魔導師」っていう支援専門の魔法使いジョブをゲットしたらしい(自分が決めたのを変更するのは不可だが、「ソードマスター」のような特別なジョブを後から国に授けられたり、明らかに決めてたジョブの枠からはみ出てる能力を得たら別)。
パーティーを組んでやってるらしいから、戻ってきてくれるか不安・・・、まぁ戻ってこなかったらそれはそれだ。仲間の新しい門出を祝おう。

で、サリナだが・・・・。
「マジでよく分からんのかジーク?」
「言っただろ? 森に居たはずなのに消えて、そっからの消息はそれらしいって噂しか聞かないって。」
そう、サリナの行方はハッキリしてない。
何でも、金髪の男と一緒にいただの、怪しげな精霊を使って国の騎士団を襲ったと思ったら、同じ精霊で市民の怪我を治しただの、色々な噂が出てる。
金髪の男って、もしかしてディノじゃ・・・・・・。
「まぁ、サリナって娘はヤキモキしてても仕方ない。取り敢えず他の仲間に会ってからの方が色々と決めやすいだろ?」
「まぁな。」
ジークの言うとおりだ。ちょっと薄情かも知れんけど、今は他の仲間を優先。もしかしたら俺らの知らないサリナの情報を知ってるかもしれんし、そうでなかったとしても確実に今後の方針は固まる。
「そう決まったら、当座はネーナさんとオッサンのことだな。どーするか・・・。」
何も、ジークが言ってたみたいな挨拶について悩んでる訳じゃない。
俺のスキルに
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