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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七十一話
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、君を好きになってたかもしれないね。……だけど多分、きっと……少なくともこんな風に争わないで済む方法を探してたと思うよ」

俯いたままのラザリスに、僕は『もしかしたら』あったかも知れない出会いを想いながらそう言葉を出した。この場所に来るまでの道で見てきた景色は……『生』というものはまだ感じれなかったけど、少なくとも美しさは感じれた。だからもしかしたら……僕が落ちた場所がルミナシアではなく、ジルディアであったら……彼女とはそういう出会いもあったかもしれない。
僕の返答を聞き、ラザリスは俯いたまま少し震えたと思うと、睨むように顔を上げて口を開いた。

「……そうかい。やっぱり、君達とは相容れないみたいだよ。……僕の世界は君達の世界と交わろうと思っていないし、思いたくもない。この世界も……ディセンダーと手に入れるまで諦めてくれそうにないみたいだからね」

「……やっぱり……こうなるんだね……」

僕達を睨んだままそう静かに言うと、戦闘態勢へと入ろうとするラザリス。その様子を見て、メリアはどこか哀しげに声を漏らして武器である短刀へと手を掛けた。
二人の行動に、僕とカノンノはニアタを後ろへと下げさせるとメリアと同じようにそれぞれ武器に手を掛け、それを見たラザリスはキッと僕達を見たまま声を上げた。

「さぁ、来るんだディセンダー。……それにイレギュラーと、この世界のヒトよ。皆まとめて……僕のモノになってもらうよっ!!」

「……この世界を……皆を絶対に終わらせたりしない……。……行くよ……ラザリスっ!」

声を荒げるように言うラザリスに短刀を手に低く構えて声を上げるメリア。
──ルミナシアの世界と、ジルディアの世界を賭けた……最終決戦が今、始まった。



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