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オズのムシノスケ
第三幕その五
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「あれがね」
「じゃあ僕はホットドッグかな」
 ジョージがまず言いました。
「それとサラダ、あとコーンクリームスープに林檎に」
「僕は炒飯と八宝菜にするよ」
 神宝はこちらでした。
「海老とお野菜をたっぷりと使ったね」
「僕はソーセージに野菜を炒めて」
 カルロスも言います。
「パンだね、ジュースは林檎やキーウィをミキサーしたもので」
「ポテトサラダにシチューにお肉を焼いて」
 ナターシャも言います。
「それでいいわね」
「私は。御飯と秋刀魚を焼いて野菜の佃煮ね」
 最後に恵梨香が言いました。
「そうした感じで」
「トトは何がいいの?」
「棒はフライドチキンかな」
 トトはドロシーの問いにすぐに答えました。
「それにするよ」
「じゃあテーブル掛け出すわね」
 それでそれぞれのメニューを出して皆で食べることにしました、教授は皆を食堂に案内してそこで食べるのでした。
 サラダにドレッシングをかけてです、教授はこう言いました。
「いや、このサラダは」
「いいでしょ」
「うん、野菜も新鮮でね」
 ボールの中のたっぷりとあるサラダを見ながらです、教授はドロシーに答えます。
「種類も多くて」
「とても美味しそうね」
「レタスにトマト、胡瓜にラディッシュに」
 そうしたものでサラダは彩られています。
「スライスしたオニオンに人参、カイワレとね」
「私も見ていて美味しそうに思えるわ」
「実際に美味しいよ」
 既に皆で頂きますをしています、教授はフォークでサラダを食べながら言います。
「ドレッシングもいいね」
「最高のサラダなのね」
「とてもね。ドロシー嬢のハンバーガーも」
「ザワークラフトとマッシュポテトもね」
 ドロシーはこの二つも出して食べています、そのどちらもだというのです。
「美味しいわよ」
「そうだね、いいことだね」
「やっぱり美味しい御飯はね」
「人に活力を与えてくれるよ」
「一番ね」
「お腹が空いていると何も出来ないよ」
 それこそ、というのです。
「動くことだってね」
「学問もね」
「勿論スポーツもね」
「寝ることだってね」
 本当に何もです、お腹が空いていると出来ないというのです。
「出来ないから」
「だからまずは食べることだよ」
「誰でもね」
「その点かかし君や木樵君は」
 この人達はといいますと。
「食べる必要がないからね」
「羨ましいわね」
「全くだよ、けれど」
「その反面ね」
「彼等は食べる喜びもね」
「知らないわね」
「食べる必要がないからね」
 必然としてです、そうなってしまいます。食べる必要がないとその楽しみも知ることが出来ません。だからなのです。
「そうなるね」
「そうよね」
「かかし君達は何も思っていないこ
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