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エターナルトラベラー
第七話
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して今度こそ俺は動けないワルドに接近してソルを振りかぶり、渾身の力を込めてワルドの偏在を切り裂いた。




「あの人たち誰よ!?」

「わからない」

キュルケの問いかけにタバサが答える。

「でも、助かったのは事実だね」

ギーシュが安堵したかのように呟く。

精神力の切れた3人では加勢に加われず、2人の戦闘を見ているしかない。

すると仮面の男が、キュルケ達のピンチを救ったフードの男の攻撃で消失した。

「すごい」

タバサが呟く。

「本当ね。でもギリギリって感じだったわね」

「そうじゃない」

「え?」

「彼、フライの魔法を使用中に他の魔法を二つも使用した」

「え?」

「それにあっちも」

そう言ったタバサの視線の先にはゴーレムの相手をしているソラがいた。

「ちょこまかと飛び回るハエがぁ!」

フーケがゴーレムの周りを翻弄するように飛び回るソラに向ってゴーレムで攻撃しようとするが、空中を駆け回るソラには当たらない。

「ルナ」

『サイズフォルム』

そして形成されるブレイド。

「アーク・セイバー」

空中を飛びながらソラはルナを変形させ、その杖に宿らせたブレイドの魔法をゴーレムに向って撃ち放った。

放たれた魔法は、その鋭さでゴーレムの腕を切り裂き、切断する。

「ちっ!」

しかしすぐさまフーケは杖を振り、切断された腕を再生させる。

そして再生された腕を振り回しソラに攻撃する。

その攻撃もやはりソラは距離と取ってかわす。

『フォトンランサー』

「ファイヤ!」

上空から放たれる無数の魔法の矢。

その魔法はやはりゴーレムを射抜くが、削れはしても決定打にはならない。

するとワルドとの戦闘を終えたアオから声が掛かる。

「ソラ!合わせろ!」

その声に頷いて距離を取るソラ。

「何をしようってんだい」

今までの攻撃では致命傷を負わせられたかったフーケは様子を見る事に決めたようだ。

『『サンダースマッシャー』』

すると2人から無詠唱で放たれる極大の雷の閃光。

「「サンダーッスマッシャーーーーー!」」

ゴーレムに向かいVの字に襲い掛かるサンダースマッシャー(偽)

ゴーレムに直撃した魔法はその体を突き破り粉々に打ち砕いた。

その煙が晴れた時、フーケは勿論、アイオリア、ソラフィアの姿も共に消えうせていた。

その様子を見ていたキュルケが呟く。

「逃げたわね。結局あのフードの2人は誰だったのかしら?」

「謎」

タバサが簡潔に返す。

「とりあえず、助けられたってことね」

「まあ、助かったんだから良かったじゃないか」
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