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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第七話 安東中佐!相撲ごっつあんです!!その二
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「貴方達は悪を憎みお心を正しくさせるのです」
「それが、ですね」
「僕達のやるべきことなんですね」
「罪を憎んで人を憎まず」
「そうあるべきですね」
「日帝衆の方々は強いです」
 フリーザだろうが聖域だろうが六道衆だろうが圧倒的出来る、まさに無敵の組織である。
「そしてその強さは」
「心もですよね」
「それも強いんですね」
「そうです、あの方々は罪を憎みますが」
 しかしというのだ。
「人は憎みません」
「それが人としてあるべき姿なんですね」
「憎むのは悪なんですね」
「それなんですね」
「そうです、悪は誰の心にもあります」
 神父として実にそうあるべき言葉だった。
「その悪しき心を正すことなのです」
「じゃあジャスティスカイザーも」
「あの連中もですね」
「その腐りきった性根を叩きなおすべきなのです」
 殺すのではなく、というのだ。
「貴方達は卑怯、卑劣、非道にならずに」
「卑怯、卑劣、非道を憎むべき」
「それが正しいことなんですね」
「そうです、神もそう望まれています」
 キリスト教の神もというのだ。
「ではいいですね」
「はい、わかりました」
「私達は神に誓います」
「日帝衆の様に正しい心を持ちます」
「そのうえで悪を正します」
「そうしていきます」
 こう神父に誓うのだった、そうしてだった。
 彼等は日帝衆を模範とし神に正しき者になることを誓うのだった、それと共にジャスティすカイザーを反面教師にするのだった。
 アルゼンチンのこの話は忽ちのうちに美談として全世界に伝わった、ユーチューブでも感動の話をして動画に編集されて広まった。そうして人々は感動した。
 だが尚智と尚武はだ、自宅のパソコンでその動画を見てだ、ハンバーガーとコーラを貪りながら悪態をついた。
「おい、何でまた日帝衆なんだよ」
「カトリックの神父さんまで言うのかよ」
「あの連中宗教をも越えて尊敬されてるのかよ」
「子供達のお手本かよ」
 敵である彼等がそうなっていることが腹立たしかったのだ。
「まさに鑑だな」
「道徳の教科書かよ」
「それで俺達はな」
「反面教師かよ」
「何だよ、悪とか卑怯とかな」
「無茶苦茶言われてるじゃねえか」
 自分を振り返ることなく言う彼等だった。
「くそっ、俺達何処まで人気ねえんだよ」
「幾ら何でも嫌われ過ぎだろ」
「流石に暴力教師やいじめで人殺したクソガキ程じゃないけれどな」
「そうした連中はもう人間じゃないからな」
 人間とはその心でそうなる、生物学的にどうかという問題ではないのだ。心が人間のものでなくなればそれで人間ではなくなるのだ。
「俺達は人間としてか」
「最低だってのか」
「この神父さん好き勝手言ってくれるな」
「この前の真言宗の坊さん共
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