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仮想空間の歌う少年
25ーSound≠bullet
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よろしくね?朝田さん!」

はい。の二文字。この二文字を言うのにどれだけの勇気を振り絞ったことだろう。僕は詩乃の頭をそっと撫でる。

「強くなったね…。詩乃。」
「わからないけど…。それでも私は…。」
「大丈夫。まだ僕達は強くなれるよ。」

僕は次に和人を手を向け。

「んで、最後。こいつがキリト。…まあ、知ってると思うけどGGOにログインしていた。後、SAO時代の英雄。」
「スノーが真面目で怖いな…。とりあえずよろしく。」
「ええ…。」
「こんな感じだよ?詩乃?」

僕は詩乃の肩を抱き寄せる。僕はふと本題を思い出し和人に尋ねる。

「なあ、和人。僕達はところでなんで呼び出されたの?」
「…。」
「それはね…。」

そうすると明日奈は衝撃的な事を話し始めた。なんと明日奈達は今日の学校をサボり、あの事件の時の郵便局員を呼んだと言うのだ。
明日奈がどうぞ。と呼ぶと女の人と小さい女の子が出てきた。

「こんにちは。」

その女の人はどうやらあの時お腹の中に子供…。今きた女の子がいた見たい。

「だから…この子の命をあなたたちは救ってくれたんです。なのにお礼も謝礼もせず…2人が傷ついているのも知らずに…。
本当にありがとう…。」
「救ってくれた…?」
「僕達が…?」

僕達は命を…殺意をもって殺してしまった。でも…この女の人は確かに言った。
救ったと。

「なあ、シノン、スノー…。お前達は今まであの時の事を後悔してたと思う…。だけど救った命の事を考える権利があるんだ。だから…。」

そうすると女の子は僕達の方に寄ってくると。

「しのおねえちゃん。けいおにいちゃん。ママとみずえをすくって、たすけてくれてありがとう。」

僕はその言葉を聞いた瞬間。目から何か流れてるのに気がついた。隣を見ると詩乃は泣いていた。
僕は強がりながら必死に笑顔を作ろうとするが涙が邪魔をする。

「バカじゃないの…??この為だけに学校…サボって…!…うまく笑えないじゃん…。」
「なあ、佳。」

和人は僕の方を向き。

「もう…無理して笑わなくていいんだぞ(・・・・・・・・・・・・・・)?」
「…??気付いてたの??」
「ああ…。ここにいるみんな気付いてる。お前はどんなときも笑ってたけど…作られた笑いだって気付いてた。…でももう、無理しなくていいんだぜ。
みんながいるだろう?」

僕は、周りを見る。

腕を組んで真面目に僕を見るエギル。
少し不敵な笑みを浮かべている里香。
優しい表情で微笑みかけてくる明日奈。
あの城の中の様に凛々しい表情で僕の前に立つ和人。
そして、今さっき罪から救われて泣いてしまっているが僕の隣に立つ詩乃。

「…。そうだね。…。そうだよな……。」

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