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If・魔法少女リリカルなのは〜結界使いの転生者〜
始動機動六課
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要であり、ましてや自身がそれを広げる要因であってはならないと判断したまでです』
「そ、そうなんだ・・・」

なのははその言葉に目を泳がせながら答えた。

非常に耳が痛い話である。

4年前の空港火災事件でもそうだが、本質が砲撃魔導師であるなのはは言ってしまえば『余計な被害』を多く作ってしまうのである。

まあ、管理局と言う組織そのものが『犯人逮捕=武力制圧』と言った方針であり、相手を叩き潰すための火力重視の教育をしているため、戦闘の際の周囲への被害に気を配らない人間も多く、彼女の行動もあまり問題になっていないのが真実であり、剛の意見はまさに寝耳に水と言った有様であった。

「いや、それよりも・・・・魔力がないってどういうことですか!?」

そんな教育方針なのでティアが剛の意見を『どうでもいいこと』としてスルーしたのも当然であろう。

まあ、なのはの発言にそれどころではなかったのであろうが・・・・・。

『言葉の通りですよ。私は生まれつきリンカーコアを持っていないので』
「じゃあ、どうやってガジェットと戦闘を!?」
『気功術と言って魔力とは別のエネルギーを使用しているのですよ』
「魔力とは別のエネルギーですか?」

技術職として興味を持ったシャーリーが聞き返す。

「細かいことは後で説明するとして、まあ対外的には剛さんのレアスキル扱いにしているから」
「レアスキルですか・・・・・・そうですか・・・・・」

ティアナが深刻そうな表情を浮かべていたが誰も気付かなかった。

こうして機動六課最初の訓練はつつがなく進行していった。

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