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不可能男の兄
第一章
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「ガっちゃんユーキ君見当たらない?」
『何よ。浮気?』
「違う違う。皆がユーキ君行方不明だから見かけたら連絡頂戴だってさ」
『喜美が動いてないから、総長も後悔通りの前にいるわね。ユーキの事は知らないわ』

マルゴット・ナイトは配送物を見ながら話す。

「生徒会宛に"絶頂! ヴァージンクイーン・エリザベス初回盤"ってあるんだけど、これ頼んだのソーチョーだよね」
『朝に最後のエロゲだって言ってなかったかしらあの男』

ソーチョーの言う言葉を信じるならそうだろうけど。
まあ、信じちゃだめだよね。
この配送物どうしようかな。

「あ、セージュンだ」

ツイてる。生徒会宛だから、セージュンに渡せば終わりだ。

「バイトか?」
「ううん、ナイちゃん正業。セージュンはどうしたの?」
「ああ、三河の帰りなんだ。それでまあ、学校の方、後悔通りの方に行って色々と調べて見ようと」
『? ナイト? 正純が来てるの? だったら夜の事とその荷物落ち着けちゃいなさいよ』

分かってるなあ。

「夜?」

セージュンが首を傾げている。
物のついでだ。

「ええと、セージュン、ソーチョーが学校で夜に"幽霊探し"しようって。夜八時に階段のとこ」
「さっき、酒井学長にもいわれたんだけど……生徒会の人間が皆それでは示しがつかないだろう」

真面目だなあ。
ユーキ君が来るって言えば来るかな。

「うちは村山だから、夜に奥多摩に行こうとしたら夜番の番屋を通る事になる。そうしたら父にも迷惑がかかる」
「暫定議会の偉い人だっけ。大丈夫、ユーキ君に何とかしてもらいなよ」
「? どういうことだ?」

どう答えればいいだろうか。
ユーキ君に夜番の番屋を飛び越してって頼めば行けると思うけど。
その場合、セージュンは抱きかかえられるかおぶられる事になるんだけど、ネタになるね。
ユーキ君に頼めば断らないだろうし、セージュンも何だかんだ言って来そうな気がする。
だから、問題はないよね。

「じゃ、これあげる。生徒会宛の荷物だよん」
「何故、こんなものが生徒会に……」
「とりあえず持って行って。今だと丁度ソーチョーが後悔通りの近くにいるかもしれないし。あと、ユーキ君見かけたら連絡頂戴ね。今、行方不明らしいから」
「ユーキが行方不明?」

そんなに驚かなくても。
あー、でもセージュンはユーキ君の放浪癖を知らないかあ。
最近は真面目に学校に通ってたからね。

「うん。そうだなあ、後悔通りでソーチョーに会っておくといいよ。明日の話題についてこれるから」



マルゴット・ナイトはレースに参加するために飛び立って行った。
言いたいことだけ言われて行ってしまったな。
荷物を預かってしまった以上、後悔
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