暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
22ー運命を変える14発目
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。僕は笑いながらバックステップで距離を取り、いつもシノンとの通信用のヘッドホンを掴み。

「それは僕に本気で行っていいという事だよね。」

ヘッドホンはそのまま掴むと変形する。そしてそのまま死神が握る大鎌となる。このギミックにザザは驚いていた様で。

「な??」
「あ、なんかこれはね!シノンと始めて行った対人戦の時にプレーヤーからいただいた物だよ。」

僕は大鎌をクルクルとバトンの様に回し右手に持つ。そして左手には。

「キリトの想いも背負って!」

さっきキリトからもらった光剣を握り。ゼツ君の世界で手に入れた【THE MAGICIAN】の覚醒スキルの時の様な変則の二刀流になる。

「僕は勝つよ!」

そのままザザへと向かって行った。
まず僕は二刀流ソードスキル『ダブルサーキュラー』の形を作り突進する。

「甘いな…」

ザザが一気に突きを放つがかわす。
しかしザザのエストックがほほをかすめる。

「速い♪??」
「まだまだ…」

僕が攻撃を出そうとする前にザザが一瞬速く突きを出してくる。
僕はなんとか右に左に回避しながら。僅かな隙を見つけ。

「なんてね♪そんな事は問題ないよ?♪てね。」

突きが来た瞬間にバックジャンプ。そして歌いながら左手の光剣をしまい、ジャンプの勢いのままワルサーで『不可視の銃弾』を放つ。
絶対のタイミング。かわせるはずがない…!

「読み通りだ…音の死神。」
「??」

なんとザザはバックジャンプをした僕の動きに合わせていつの間にかに接近をしていた。そしてそのままエストックのソードスキルの構えで。

「喰らえ…!」
「がはあ…??」

『不可視の銃弾』を放つ前に左のワルサーのホルダーを切られ、さらに身体にエストックが突き刺さる。
僕はそのまま膝をつく。僕は光剣を左手にとっさに出す。

「そんな…。」
「終わりだ…。音の死神…!
…お前の敗因はあの世界から抜け出してのうのうと平和ボケして。俺に勝とうとした事だ…。俺はあの時とは違う…。強さを手に入れた。」
「今日は随分饒舌だね。」
「ああ、殺したくてたまらない奴を殺せると思うと胸が高鳴ってな…!」

ザザが向けるのはあの日と同じ銃。五四式・黒星を向けられる。
僕と詩乃の運命を狂わせて、僕の命を奪おうとする銃。
ザザは笑いながら。

「言い残す事は…あるか…?命乞いでもするか…?」

十字を切りながらそんな事を話す。僕はあまりふざけないで。

「あー…。もう少し生きたかったな…。」

という言葉を口にする。そうするとザザは満足そうに僕を見て。

「残念ながらここで…終わりだ…!」

ザザが五四式・黒星の引き金に手をかける。
僕は膝をついてザザを睨んでいた
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