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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別れの時、新たなる旅立ち
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を閉じてしまうのに、リュカとウルフだけが最後までハツキの姿を瞳に焼き付けていた。


朝になり食堂へ集まった途端、いきなりの別れの言葉に慌てた一行だったが、短いながらも心の篭もった別れに切ない気持ちで思いを馳せる。
「さて…後は僕等だね…」
少しだけしんみりした声でリュカが自分らが帰る事を切望する様ルビスに告げる。

「そうですね…それで、何方が此処に残られるのですか?」
ルビスはグランバニアから来たリュカ等以外を見渡し、残る人物を確認する。
「そ、その事ですけど父さん…僕とアルルは共にグランバニアへ行く事になりました…」
「え!?何言ってんの?折角家族が一緒になれたのに、何でアルルをグランバニアへ連れ去ろうとするの?」
てっきりティミーはアレフガルドに残るものと思っていたリュカ…些かキツイ口調で息子を問いつめる。

「昨晩…オルテガさんを交えて話し合った結論です!僕とアルルは此方に残るよりグランバニアへ行ったほうが良いと、結論を出しました!」
アルルと強く手を繋ぎながら、2人揃って力強い瞳で答えきる。
思わずオルテガを見るリュカ。
「……………」「……………」
暫く睨み合っていたが、互いに無言で頷いた。

「そうか…オルテガっちの考えは解った…そう言う事なら僕は大歓迎だよ。ただアルル…勘違いをしないでほしいんだが…」
心を決めたとしても両親との今生の別れに悲しそうにするアルル…
そんな彼女に対し、少しだけ厳しい口調で考えを正そうと語りかけるリュカ。

「僕もビアンカも、君の夫の両親ではない。もう君の両親でもあるんだから、悲しい事があったら何時でも頼っていいんだよ…」
「そうよ…私達はもう家族よ。どんなときでもそれは普遍だからね!」
リュカとビアンカの暖かい言葉に、アルルは勿論アメリアまでもが泣き出してしまう。

「ずるいよリュカちんは…何時もはふざけているのに、こう言う時だけ格好良く決めてさぁ…女の子の心を鷲掴みじゃん!」
湿っぽい雰囲気を嫌ったオルテガが、殊更明るい声でリュカの格好良さを否定する。
「ふふん!僕は息子に嫌われても、娘にだけは好かれようと努力してきたからね!羨ましいだろ!?」
リュカも負けじと応戦する。

すると…
「ご安心ください父さん。僕は嫌ってませんから…僕の大切な彼女(アルル)を泣かせてムカついてますけども、嫌っては居りません。何時か仕返ししてやろうとは考えてますけどね!」
「お、お前ねぇ………」
ティミーも強烈な一撃を繰り出し、リュカを苦笑いさせた。
ハツキに続き、更なる別れにしんみりムードだったのだが、笑いが戻り一同を安心させた。


「さて…ラングはどうすんの?ロマリアに帰れなくなっちゃったけども…どうせお偉いさんに嫌われてるんでしょ?僕達と一緒
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