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滅ぼせし“振動”の力を持って
彼と暴力事件
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をそむける。そのそむけた先にあった夏服を見て、そう言えば今日から男女とも夏服になる事と、試しに着用していない事を思い出した。



(そうだった、まだ着ていなかったよね……どれっと)



そばに置いてあるスカートを手にとって、はいてからチャックを占める前にホックを止めようとする……のだが。



「ん? ……んんっ!」



 中々締まらない。

 浮かび上がってきた可能性を否定するように今度はチャックを上げてから閉めようとする。しかし結果は同じ。

 最後の抵抗だと思いっきり力を込めた。



「んぐぐ〜っ!! ……う、そ……」



 その青い顔のままそ〜っと体重計の乗って―――――




「エエェェエエェェ〜〜〜〜〜!!??」
















 今日午前気力十分に頑張る為の朝食タイム。


 春恋は料理の腕がよく、海童もイナホもコダマも楽しみな食事の時間だというのに、三人の表情は様々なれど、嬉しそうなモノは一つとしてなかった。

 何故ならば……



「精進料理かオイ……」
「少ないですぅ……」
「エラく質素じゃのぉ……」




 目の前にならんでいる主菜と呼べるものは豆腐のみ。副菜や汁物も量が少なく、ならばせめて主食だけでも……と期待できそうな白米すら茶碗が大きく見える程しか盛られておらず、しかもおかわりなしと来た。

 余りと言えば余りの朝食に、海童はほぼ無表情、コダマは引き攣っており、イナホに至ってはちょっぴり涙目だ。


 春恋は一文時に結ばれた口を開かず、そんな彼等の内イナホを無理矢理立たせて、置いてあった体重計に乗せた。



「えぇぇええぇええ!!??」
「つまりはこうゆう事です」



 これだけのやり取りで何を考えてこんな食事にしたか、三人とも・・・特にイナホは色んな意味で重い事態だと理解した。



「私の責任でもあるけれど、最近やたらカロリー高めだったので、今後は調節します。お弁当も抜きです」
「そうですね……これは調節した方がいいです!!」
「でしょ? 話が分かるわね、イナホちゃん」

「……フ」
「……チッ」



 春恋やイナホにとっては重要であろうが、何やら余裕らしいコダマならまだしも、食べ盛りに加えて特殊な学校だから力を付ける為ガッツリ食べたい海童にとってはいい迷惑だ。

 そりゃもう、鬼の如き不満オーラがにじみ出ているようにも見える。



「いい? これは飽くまで調節であってダイエットとかそういうのでは一切―――」
「ちょいと失礼するぞ」
「ないですから……ってえええっ!?」
「コ
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