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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos45-A空翔ける騎士/蘇る闇の欠片〜Fragments〜
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†††Sideルシル†††

はやてが病院の定期通院日だということで、海鳴市へとリインフォースを連れて戻った。となれば、彼女の特別捜査官としての研修が休みとなる。それはつまりはやての補佐を務める俺たちも手が空くことになる。
その場合、シグナムとヴィータは武装航空隊の研修に従事し、シャマルは本局・医務局に従事、ザフィーラは局員ではないため、はやてかシャマルの護衛としてそのどちらに付く。俺は単独で特別捜査官としての研修を受けるか、または別の部署の研修を受ける。

「――さて。闇の欠片、そしてマテリアル達、さらには彼女たちが求めていた砕け得ぬ闇が現れたわけだが」

「ああ。それに異世界からの来訪者も居るという」

「そのうちの1人がアレだろ。イングヴァルトの名前を語ったって話。ハイディ・E・S・イングヴァルトって。名前や外見からしてシュトゥラのクラウス王子の子孫かもな」

「懐かしいわね。もう1人の来訪者も、オリヴィエ殿下と同じ身体的特徴を持っていたわ」

「アミティエ、キリエのフローリアン姉妹。そしてトーマ・アヴェニールとリリィ・シュトロゼックという騎士と融合騎は要注意だな。共に魔法とは違う技術で戦闘を行っている」

それぞれの研修先にマテリアルが復活したという連絡が入り、その報せを受けた俺たちは“闇の書”事件の当事者ということもあって、こうして海鳴の街へと戻って来た。正直、俺たちの事情で研修を切り上げることが出来るとは思えなかったが、権威の円卓メンバーからの指示があったのか、そう時間も掛けずに切り上げられた。

「では改めて確認だ。手配の掛かった異世界からの渡航者についての対応は・・・」

「なるべく傷つけずに確保ね」

「闇の欠片は・・・」

「接敵撃破。早ぇー話が、厄介事を起こしやがる欠片は全員ブチのめす」

「欠片たちはこの世界だけでなく近隣の無人世界にも現れているようだ。分散して潰そう」

「ああ。・・・では行くぞ。夜天の守護騎士の名に懸けて」

夜天の守護騎士の名に懸けて。本件は“闇の書”事件の延長だ。ゆえに楽園の番人パラディース・ヴェヒターとしてではなく、守護騎士ヴォルケンリッターとして戦いに行く。そうして俺たちはアースラのエイミィ達や、アースラに移ったアリシアからの報告を頼りに各地へ飛んだ。砕け得ぬ闇の復活と共に一気に具現化を始めた闇の欠片たち。前回みたくオリジナルより弱いのであれば助かるんだがな。

(しかし強かったな、砕け得ぬ闇。今の俺でもまず単独では勝てない・・・)

純粋な魔力量だけであれば、大戦時でも十分に活躍できるほどの戦力となるだろう。まさか“エグリゴリ”並に厄介な相手がいるとはな。問題はあの子だけじゃない。ヴィヴィオとアインハルトが居る。俺を蒐集した時に彼女らの情報
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