暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
Second chapter
第11話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
はミラーワールドで戦いが行われていることに気が付いた。

「変身!!」

龍騎はミラーワールドへ入り敵を探す。

「どこだ……?」

龍騎が走っているとその先に王蛇がその場に立っていた。近くには白いライダー、タイガもいるが、タイガはとても疲れているようだ。
龍騎に気が付いたタイガはこのままでは劣勢だと、退散する。

「おい!王蛇……お前は……!」

「また戦っていたのか!?」とそう言おうとした。しかし、その言葉は出てこなかった……。
ライアが王蛇の足元に倒れていたのだ。

「亮平!?」

王蛇はライアのそばを離れるとそのままミラーワールドを出て行った。

「テメェ!待て、待てよ王蛇!!」

しかし、王蛇は足を止めない。

「亮平、大丈夫か、亮平!?」

龍騎は粒子になり変身が解けそうなライアをミラーワールドの外へ連れて行くことにした。



───…



芳樹は亮平を背負いミラーワールドの外へやって来た。

「亮平、大丈夫か?」
「芳、樹……?」
「そうだ!今すぐ助けるからな、安心しろよ!王蛇なんかにやられてんじゃねぇぞ!」
「芳樹……ゴメン、耳がもう、聴こえないんだ……」

芳樹はその言葉に思わず足を止めた。
背負われた亮平の顔を見るととても嬉しそうだった。

「悪い、な……芳樹に背負われたの、何年ぶりだっけ」
「亮平……」
「あの時は、俺はよく虐められてたから、何度も芳樹が助けてくれたっけ?泣いてる俺を、背負って家まで送ってくれたの、よく覚えてる」
「バカ、喋んなよ!」

聴こえていないと知りながら、芳樹は亮平に怒鳴る。

二人がまだ幼い頃……。

転校生だった亮平は周りから少し浮いた存在だった。
家は金持ちで、担任や他の先生、校長まで亮平を贔屓していた。
それに腹を立てた同級生たちは亮平を虐めていたのだ。それをことごとく助けていたのは、亮平と違う意味で浮いていた学校一の問題児、芳樹だった。


「あの時、本当に嬉しかったなぁ……」
「亮平、亮平!!」

どんどん亮平の身体が冷たくなる。

「芳樹、俺がいなくなっても、頼むから誰も殺さないでくれ。王蛇のようにならないでくれ……できることなら、王蛇を助けてやってくれ」
「……やめろよ、そんな、最後みたいなこと言うなよ!」

芳樹は誰もいない路地裏に入るとそこに亮平を下ろした。

「亮平、亮平…死ぬな、頼むから……!一緒に、モンスターを倒すって、言っただろ!?」
「芳樹、何言ってるか、わかんねぇよ」

亮平は弱々しく芳樹に笑いかける。

「芳樹、頼む、あの子(・・・)を……助けてやってくれ……」














「亮平?
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ