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少年少女の戦極時代U
後日談
第135話 パーティーinドルーパーズ
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。トモ曰く「わたしが一番おどろいてるわよ」。

「みんな〜。ヘキサとトモ、来たよ〜」
「おー、二人ともこっちこっち」
「ありがとうね、みんな」

 あっというまに元リトルスターマインのメンバーが勢揃いした。戒斗は隅のテーブルに一人になった。それは別にいい。一人には慣れている。
 しかし、一人になった人間をそのままにしておかないのが、ビートライダーズという連中であって。

「ども。やってる?」

 咲がいなくなって空いた席に、断りもなく城乃内が座った。

「まあまあな」
「あれから体の調子どーよ」
「相変わらずだ」

 ヘルヘイムの果実を食べて以来、戒斗の味覚は徐々に薄くなってきている。今もコーヒーしかテーブルの上にはない上に、ブラックなのに苦いとも感じない。

「そう。凰蓮さん、残念がってたよ。いい腕してるのにって。俺にはそんなこと言わないくせに」
「それはお前の未熟さのせいだろう」
「はいはい。どーせ俺は半人前ですよ」

 城乃内はこれ見よがしにふて腐れた。何だかんだで、この師弟もよろしくやっているらしい。

 城乃内が席を離れてからは、誰も来なくなったので、戒斗は存分にこの半年のことを回想した。



 元は紘汰と舞がやりたいと言い出した、このドルーパーズでのパーティー。それを伝えたら、光実が中心となって、あの時のメンバーが、出席調整と、阪東との交渉、それに菓子類の調達に奔走した。だから今日がある。

 今日までに戒斗がしたこともいくつかあった。その一つが、湊耀子の墓参りだ。
 元々、沢芽市出身でなかった彼女の墓に参るため、戒斗は何年かぶりに沢芽市を出た。
 そして、湊の墓前で気づいた。世界がどうこうと言う前に、自分は沢芽市という小さな世界しか見たことがなかったことに。

 帰ってそのことを咲に話してみると、

「じゃあ、これから色んなとこにリョコウしなきゃだね」

 と、あっさり返された。

 以来、戒斗は何かと機会を見つけては、沢芽市を出て日本のあちこちに旅に行っている。日本を制覇したら、世界を旅するつもりだ。

 戒斗がおらずとも、元チームバロンはザックに任せてあるし、怪物はもう出現しない。万が一そんなモノが現れても、この街には咲と光実がいる。

 ――この時の戒斗は、本気でそう考えていた。
 忍び寄る脅威に気づくことなく。
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