暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
49 殺人〜Crow likes glisten something.
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
例えばそう、虫の死骸が落ちていたとしよう。ある人は気持ち悪いと思うだけだったり気にしなかったりする。
では犬猫だったらどうだろう?ここではあえて死骸と呼ぼう。犬猫の死骸の状態にも依るが、大半の人は可愛そうだと思う程度だろう。自分のペットとかでなく、無関係であればだが。

だったら、それが人間だったら。その人と無関係であろうが無かろうが、一般の人間なら誰もが驚き恐怖するだろう。
何故か?俺が考えるに恐怖の象徴である死が目に見える形で存在しているからだと思う。自分もこうなってしまうのでは?と。
加えて虫や犬猫でそれを感じないのは同じ種類の人間じゃないからだと思う。

それではその人間ですらない魔法使い兼吸血鬼で前世が人間の俺が、人間の死体に遭遇したらどうなると思う?

答は…



「きーんぐ・くりむぞーん…」

この世の時間は消し飛び…そして全ての読者は、この時間の中で見た文字を覚えていない
作者は、書いた事に気づかず…明希は、思った事を明希自身さえも認識しない
結果だけ、残ったのはどうすればいいか解らない混乱だけが残る。

と、現実逃避してみた。なるほど、俺は案外薄情な奴なのか。は置いといて。




何故死体に紅魔館(うち)の消えた包丁が突き刺さってるんだ。


日本の包丁の歴史は長いが、意外と変化がない。現代で見かける一般家庭にあるような三徳包丁は江戸時代後半、明治時代になってから使われるようになったらしい。それ以前の日本では日本刀の派生のような細長い包丁を使っていた。と本に書いてあった。

それを踏まえるとここは幻想郷。どう見ても江戸時代に入る前の文明で三徳包丁なんて使われていないだろう。美鈴も包丁が無くなったとき売ってないって言ってたし。

しかし、目の前の子供の死体には三徳包丁が突き刺さってる。どう考えてもウチの物だろう。見覚えあるし。だからこそ困った。

「ええ…?どうしよう…」

引っこ抜くか…見なかったふりして魔理沙の所に行くか…。


















その少女は天涯孤独である。
自我を持つ前から獣のような生活をして、物心がついたときから窃盗、強盗殺人などを繰り返して生きてきた。
生きるためにはどんな手段でもと、一度悪事に手を染めれば堕ちるのは早い。そこで彼女は生き方を決定してしまった。
ある時は他人の食料を盗み、ある時は口封じに殺人を。その方が楽に食べられるし、苦労もない。自分で真っ当な生活を送るなんて考えは初めから存在しないし、概念すら無かった。

とは言え、彼女はまだまだ子供だ。普通であれば盗みはバレやすいし、ましてや殺人を簡単に犯せる筈がない。
だが、彼女にはそんなことを可能にする能力を持っている。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ