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『自分:第1章』
『2人の日々』

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こんな2人ではあるけど、普通に観光地デートとかもした。
零那は初めてロープウェイに乗った。
二十四の瞳の舞台になった学校にも行った。
そこに在った、昔のバスも初めて見た。
行ったこと無い処をドライブもした。
普通の恋人みたいに過ごした日も確かに在った。
事実。
同情だけで無く、憐れみだけでも無く...好きって感情?
でも、それは結局、後付けには変わりない。
ユウと比べて、どっち取るかは決まってるから。
もし仮に、龍を信用してユウを棄てたらどうなるか...
考えただけで怖い...


愛情って難しい。
同情も、見方を変えれば愛なんかも知れん。
でも、それは、一生の覚悟が必要だと思う。
無償の愛なんか、此の世には無いから。
産まれもって、無償で愛される子は、それもまた才能だと思う。
いや...運なんかも知れん。
子は親を選んで産まれてくるとか言うけど、愛されんのが解ってたら親に選ばん。
普通に愛されて育てられてたら、零那は歪んだ愛など受けず与えず、まともに誰かを強く一途に愛してたかな?


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