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旧エクリプス(ゼロの使い魔編)
第22話 学術研究都市

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ブリミル暦6227年 ティールの月 フレイヤの週 ラーグの曜日
皇紀2785年 3月 5日 日本帝国 柊総合技術研究所(柊技研)

Side マザー

「光輝、空中浮遊型ギガフロートに、学術研究都市の機能整備も終わりました。時速20kmで移動中です。予定では、 3月10日には、アルビオンとトリステイン、ガリア、ゲルマニアの中間地点である。トリステイン沖の北北西約100km、上空500mへ到着見込みです。」

光輝とマザーは、技研の一室で、ギガフロートの護衛艦からの映像を観ながら、相談していた。

「順調だな。ところで、例の風石機関は、間に合ったのか?」

晃司(こうじ)博士が完成されました。風石と一緒に採掘された特殊な鉱物を精錬して容器上にして、中に風石を入れると、ヒッグス粒子と反応して、風石の結晶が成長します。今のところ成長速度が少ない為、ギガフロートには500tもの風石を使用しています。これによって、半永久的に浮遊させることが出来ました。
今も成長速度を増やす研究を行っています。未来(みく)博士は、素粒子物理学の観点から、研究中です。この研究が完成したら夢の永久機関の完成です。また、今のところ風石発電所は、風石から風を起こしタービン回して、電力を得ていますが、風石から直接エネルギーを取り出す研究もされています。」

「まぁ研究は、二人に任せよう。」

「はい、分かりました。それでは、学園の運営についてですが、基本は平民の学力向上で良いですね。」

「ハルケギニアは、識字率も低かった上に、魔法による弊害で科学技術が全くといって、進歩していない。最終的な目標は高等教育たが、当面の間、小学校から大学まで、全て無料とする。各学年単位制とし、学生には各自にPDA(携帯情報端末)を配る。
全寮制とし、虚無の曜日と前日は、休みとする。前々日は、昼までとし、虚無の曜日と前々日の午後は、各地にスクールフネを用意し、子供達の送迎を行う事としたい。
学生の増加に合わせて、各地に小・中・高の学校を作り、成績優秀者には、学術研究都市への途中編入を認める。
また、各国の魔法学院の側に、貴族向けの大学を作り、領地の経営学を学ばせる。
学術研究都市に、孤児院を作り子供達の保護を行う。
大まかには、こんな所か?」

「はい、それで良いと思います。後は、こちらで詳細を詰めておきます。
エクリプス商会には、各地にその旨を連絡します。
後、各種族のクローンやバイオロイド達も学術研究都市に配置しておきます。種族への偏見が少なくなると思います。」

「そうだな。それと、エクリプス社には、基幹産業への投資と職業訓練を積極的に、行ってもらおう。」

「はい、その様に手配します。」

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