暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos42力のマテリアルL/雷刃の襲撃者〜Levi The Slasher〜
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†††Sideアルフ†††

たく。せっかくゆっくりと過ごせると思ってたら、マテリアルっていう“闇の書”の闇の復活を企む連中がまた発生した。3ヵ月ほど前、みんなで阻止したんだけどな。何が理由で蘇ったのかねぇ。
ま、そういうわけであたし達は、マテリアルと一緒に要注意人物として認定された異世界からの渡航者、アミティエとキリエっつうフローリアン姉妹の捜索を始めた。アミティエはなのは達が。フェイトとアリサ、あたしはキリエを。マテリアル達ははやて達が担当することになった。

「見つかんないねぇ、それにしても」

キリエの反応を捉えたっていうアリシアからの報せで無人世界へとやって来た。そんであたしは平原の上を飛んでキリエの捜索中。フェイトは砂漠地帯、アリサは瀑布地帯を担当。分散して捜索範囲を広げる方が何かと楽だからねぇ。見逃しとかないし。

「・・・ん?」

あたしの耳(本来の狼としてのだよ)が意識せずにピクッと跳ねた。そんで遅れて魔力反応を捉えた。デバイスの無いあたしは、全部あたし自身の感覚に掛かって来るからね。反応のあった地点へと進路変更。そして・・・「え?」あたしは接敵した。

「・・・? アルフ・・・?」

「リニス・・・!?」

あたしの目の前に居るのは、フェイトとアリシアの母親プレシアの使い魔だった、リニスだった。リニスはフェイトの家庭教師であり、フェイトとあたしの魔法の師匠であり、“バルディッシュ”の製作者でもあり、すごく優秀な魔導師でもある。だけどリニスは、“バルディッシュ”を作り終えた後、主だったプレシアから契約を断たれて・・・もう居ないはず。

(幻術か?・・・いんや、違う。この感覚、憶えがある。・・・闇の書の残滓だ)

前回で拳を交えた残滓と同じ感じがする。懐かしさに気を緩めそうになるのを、本物じゃなくて敵――消すべき残滓だって強く思って耐える。

「アルフ。ここは一体どこです? そもそも私はどうして・・・? 解らない。頭も痛んで・・・。アルフ。少し休みたいんで、ここがどこか教えてください・・・」

リニスの声だ。フェイトにも会わせてやりたいけど、ダメだ。あたしは拳を強く握り締めて、唇を噛んで叫びたい衝動を必死に抑えた。そんで「ごめんよ、リニス」腕で溢れてきた涙を拭って、「大丈夫。すぐに・・・休ませてあげるから」リニスに向かって突進。

「アルフ!? 急に何を・・・!?」

「リニス。これは夢なんだよ。リニスは、夢を観ているんだ・・・!」

――ブリッツフィスト――

両拳に雷撃を纏わせての打撃魔法を、コンビーネーションでリニスへと繰り出す。リニスは「これが夢・・・!? 明晰夢というものでしょうか・・・?」なんて余裕で手に持ってるステッキで防御して来るから、「せいっ!」上段蹴りで意識
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