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妖精の義兄妹のありきたりな日常
きのこ狩り
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だな。」
「はぁ!?何でだよ!!」
「オレはポーリュシカのばあさんから魔力と体力は極力使うなって言われんだよ。まだ欠乏症気味だとよ。」
タクヤはナツの取った依頼書を元の位置に戻しながら説明した。
「そんなの気合でどーにかしろー!!!」
「気合じゃどーにもなんねーんだよ。ま、そういう訳だからほかのな。」
「じゃ、これだ。」
ナツはまた別の依頼書を取った。
「いや、だから!!!人の話聞いてたか!!?討伐系の仕事はダメだって言ってんだろうがーーーっ!!!!」
またしてもナツは討伐系の依頼書をタクヤに見せたためこっぴどく怒鳴られてしまった。
「ちぇー、ならルーシィ誘って行くかー。」
「そうだねー。家賃が払えないって言ってたもんねー。」
「多分ルーシィもやだって言うぞ。」
タクヤは依頼板にある依頼書を見ながらナツとハッピーに忠告した。
「あ、お兄ちゃん、エマ。」
そうしているとナツたちと入れ替わるようにウェンディとハッピーがやって来た。
「よう、おはよーウェンディ。」
「おはようございます。」
「おはよう。それにしてもお兄ちゃんが朝からいるなんて珍しいね。」
妹であるウェンディにも言われるのだからやはり余程の事である。
「エマ曰く早寝早起きだそうだ。ファァッ…」
「ところで、アンタたち。仕事は見つかったの?」
シャルルがタクヤとエマに質問した。
「それが良いのがないんですよー。討伐系はタクヤがダメだし。」
「ふーん…。それならこれなんか良いんじゃない?」
そう言ってシャルルは一番高い所にあった依頼書を翼を出して取りタクヤに渡した。
「えーと…『エアロ山で幻のきのこを採ってほしい。報酬は100万J』…。」
タクヤたちはしばらく手に取った依頼書を見て固まった。
「ひゃ、」
「「100万Jゥゥゥゥゥっ!!!?」」
驚いた事にキノコを取ってくるという仕事だけで報酬額が100万Jという破格の内容だったのだ。
「ひゃ、ひゃ、100万Jって、…マジか。」
「なんかインチキくさいね。」
「そ、そうですよね。キノコ取ってくるだけで100万は…。」
ウェンディとエマは体をガクガク震わせながら言った。
「でも、100万Jもあったらしばらくは仕事しなくてプライベートを満喫できるわよ。タクヤは療養できるしね。」
「それはそうだけど…。」
やはり、どこか胡散臭い依頼にウェンディは信用できない様子だ。
「ま、いんじゃねーか。これで。」
タクヤは深くは考えずにウェンディとエマに言った。
「でもお兄ちゃん…。」
「あ、それと依頼書には条件があって男女のペアで来るようにだって。」
「「え?」」
タクヤは再度依頼書を見直した。すると、左下に注意書で小さく男女ペアで来られたしとあった。
「私たちは女の子同士だからあんたた
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