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日向の兎
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義とも言うべきものがある。
私もどこまでの性能を発揮できるのかは詳しくは知らんが、八門遁甲と言って、経絡にある八門を開放していく事により身体への莫大な負担と引き換えに尋常ならざる力を得られるという術のような物がある。
流石に八門は知っているな?」
「ええ、体を流れるチャクラの量に制限をかけている経絡系上にあるチャクラ穴の密集した八つの体内門の事ですが……」
「そう、とはいえ誰でもが開ける物ではない。そこには才能、お前の大好きな生まれながらの運命が関係してくる」
「……それをあいつが持っていると言うんですか、ヒジリ様?」
「お前の白眼は飾りか?私の眼で見える物がどうしてお前に見えないんだ?」
「そう言われても、八門が何処かなんて俺は知りませんよ」
「戯け、チャクラの流れで人と違う箇所を見分けろ。個人レベルでの識別の可能なお前の眼なら簡単だ、特に頭の辺りのチャクラの流れを見るんだぞ。
僅かだがおかしな流れがあるはずだ」
ネジは私の言われた通りにリーを白眼で見ると、眉間に皺を寄せながら呟くように言った。
「経絡から少しズレた場所にほんの僅かですけどチャクラが漏れている?」
「正解、それが八門のうちの最初の開門だ。それを開ける権利をあの男は持っているということだ、この才を持って尚且つあの様に体を酷使する事を厭わぬ男を才能が無いとはアカデミーの底が知れるな」
「いえ、それ以前に貴女の眼は一体どうなっているんですか?前に貴女はチャクラの認識能力は低いと言っていましたが、あれっぽっちのチャクラの異常を感知するなんて本当に認識能力が低いんですか?」
「ああ、単純に私は普段から人の経絡を見慣れているからな。常人との異常に気付くのじゃそれ程おかしな話ではあるまいよ。
こう見えても私はどちらかと言えば努力家なのだぞ?日頃からこの眼の訓練は怠っていないのだ」
「……貴女が努力家ですか?」
「その疑いの視線は何だ?まぁ、確かに体術や身のこなしについては甘んじて批判は受けるがな……お前はどう思う、リー」
先ほどからこちらを見ていたリーに話を振ると、彼は驚いた様な表情を浮かべて私を見た。
「いえ、僕に聞かれても……その前にあなた達は一体?」
「ネジ、面倒だ」
「貴女は……俺は日向ネジ、この人はヒジリ様だ」
「自己紹介で様をつけるな、様を。私の事はヒジリで構わん、私も君の事はリーと呼ぶからそれでいいだろう?」
「あ、はい……あのところでどうして僕の名前を?」
「ネジが知っていた、それだけだ。で、どうした?さっきからやたらと私を見ているが……」
「す、すみません、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「答えるとは限らんが、それでもというなら」
「あの、僕に才能があるっていうのは本当になんですか?」
……ふむ、聞こえていた
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