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アラガミになった訳だが……どうしよう
夫になった訳だが……どうしよう?
56話
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ていた。
そして、その千切れた部分はいつの間にかイザナミの黒い腕に抱えられ、俺達に並んでキュウビから離れていく。
どうやらさっき突き刺さったドリルのようなものは腕を二本捻じって形作ったものらしく、その二本の腕を拡げる事でキュウビの傷口を内側から抉ったようだ。
当然今まで受けたことのない攻撃に、しかも爆発の時のように防御に意識を傾けたわけではなく、俺たちを追うという事に意識を向けていたキュウビに対応できる間はなかった。
前足を失い、地面に転がったキュウビは光弾を放ったが片目が機能せず、その上で尻尾が二本無くなっているのもあり、全て見当違いの方向へ飛んでいく。
おかげで坑道が一部崩れたが……ユウならなんとかできるだろ。足を失い、目も、尾も、そして俺達を追う道すら閉ざされたキュウビの咆哮が響く。
確かに寝起きを襲い、体をズタボロにしてから逃げたのだ。恨むなとは言わんし、許しを請うつもりない。ただ、生憎とアラガミ同士だ殺しもすれば殺されもするだろうよ。
「で、そのキュウビのパーツで何するんだ?」
なんだかんだで聞けなかったことを聞いてみると、イザナミは少し考えるような素振りを見せてこう言った。
「シオをこっちに呼び戻せるかなって」






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