初年度
学園編
TURN-05『湖上の決闘─フォトンVS魔導』
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【凛side】
「私のターン、ドロー!」
私は自分のデュエルディスクにセットされているデッキからカードをドローし、それを手札の端に加える。
明日香ちゃんにいきなり「デュエルして」って言われた時は正直戸惑ったけど、今はむしろ感謝してる。
今、私がデュエルしている光凪章刀くんは、入試当時から気になっていた存在──す、好きとか、そんなんじゃないよ!──だから。
アカデミアの実技試験当日、自分の番が終わった後に、『どうせなら十代くんのデュエルも見ておこう』と思って試験会場に残っていた私は、主人公である遊城十代くんとは別の、1人の男子受験生を見つけた。
最初は私の知らないキャラかな、とも思ったけど、彼の使ったカードを見て、それは違うんだと知ると同時に、衝撃を受けた。
彼が入試で使ったデッキ──【聖刻】は、この時代には無いカードだから。
だから私は思った。
彼ももしかしたら、自分と同じなんじゃないか‥‥。
その男子受験生こそが、光凪章刀くんだった。
さっきのターンで彼が見せた、私の【魔導】カードを見た時の反応からすると、たぶん彼も、私が同類だって気づいたはず。
ここからだ。
このデュエルが楽しくなるのは‥‥!
「私はもう1度、《魔導書士 バテル》を守備表示で召喚!」
カードを横向きでディスクにセットすると、私の目の前にモンスターが出現する。
《魔導書士 バテル》DEF400
「バテルのモンスター効果発動! その効果で私はデッキから《グリモの魔導書》を手札に加え、そして発動! 私は新たに、デッキから《魔導書院ラメイソン》を手札に加える!」
私は連続でデッキからカードを手札に加える。
このサーチ力が【魔導】の持つ最大の強みだと、私は思ってる。
‥‥まあ私のこのデッキは【魔導】とは少し違うんだけどね。
「そして、私は今手札に加えたフィールド魔法《魔導書院ラメイソン》を発動!」
私がフィールド魔法ゾーンにカードをセットした瞬間、湖面が大きく揺れ、そこから円錐形の塔のような建造物が出現した。
この世界では初めて発動したカードだ。
魔導書院≠ニいう名前からして、たぶん図書館みたいなものだと思う。
けど‥‥それにしても、大きい。
幾らソリッドビジョンって言っても、さすがにバレるんじゃないかと思ってしまう。
どうかバレませんように‥‥。
「さらに、私は魔法カード《二重召喚》を発動! このターン、私はもう1度モンスターを召喚できる! 私はバテルを生け贄に《カオス・マジシャン》を召喚!」
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