暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第7話『刀vs剣』
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【3人称side】

《模擬戦スタート!!》

はやての高らかな号令とともに、一護vsシグナムの模擬戦は始まった。

「烈火の将、(つるぎ)の騎士シグナム! 参る!」

「死神代行、黒崎一護だ。お手柔らかに頼むぜ」

2人の剣士は互いに名乗り、次に前へと踏み出し、そしてほぼ同時に剣を振るった。

振るわれた2つの刃が交わり、ガキンという甲高い金属音が辺りに響き渡る。

数秒、双方の動きが停止する。

初撃の剣圧は互角。

斬撃も鍔迫り合い──互いの剣に鍔≠ニいう部位が見当たらないが──も、その力は拮抗していた。

「「!!」」

そのまま競るのは無意味と読んだ2人は、同時に後方へと飛び退く──

「──っ!!」

──退いた直後、シグナムが即座に前方へと駆ける。

(相手はガジェットを一撃で殲滅するほどの手練れ‥‥。手加減は‥‥無用!)

愛剣をグッと握りしめるシグナム。

一護を全力で相手をするべき強者と認めてこその思いだ。

「レヴァンティン! カートリッジロード!」

シグナムはデバイスに搭載されたカートリッジシステム≠使用する。

このシステムは、現在ミッドチルダに存在する3種の魔法体系──ミッド式、古代ベルカ式、近代ベルカ式の内、古代ベルカ式に伝わるモノである。

魔力の込められたカートリッジを使用することで、爆発的な魔法能力を発揮することができるのだ。

本来なら新入り相手にいきなりこのシステムを使うシグナムではないが、対する一護がガジェットを殲滅できるほどの手練れであるからこそ、彼女は躊躇わなかった。

レヴァンティンの刀身の付け根に備え付けられたダクトパーツがスライドし、薬莢が排出さされる。

ボウッ!

瞬間、レヴァンティンの刀身が炎を纏う。

(炎っ!? あいつの魔法か!?)

シグナムの魔法を大雑把に分析する一護。

その間にもシグナムは一護に迫り、ギリギリまで肉薄した瞬間、紅蓮の炎を纏った刃を、力強く天へと振り上げる。

一護は瞬歩≠ナその攻撃を躱し、背後に回って隙を衝こうと考えた。

そして彼女の剣が振り下ろされようとした刹那、それを実行に移す。

──が、

「──っ!?」

行動を起こそうとした瞬間、異変は起こった。

(な、なんだ──!?)

一護は自身の体──魂魄の状態なので正確には魂>氛氓ノ妙な違和感を覚えた。

その違和感に戸惑いを抱いたことが、一瞬の隙を生み出してしまう。

「紫電──」

「っ!?」

「一閃!!」

シグナムが渾身の力で刃を振り下ろす。

反応が遅れた一護は咄嗟に斬月を構え、迫り来る炎剣をガードする。

「ぐっ‥‥!」


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