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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜破滅大戦〜
1st
邂逅篇
第5話『集結』
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【3人称side】

「‥‥ここが、ミッドチルダ≠チて場所なのか?」

辺りを適当に見渡しながら、オレンジ頭の青年──黒崎一護はふと呟く。

周囲には木々が生い立つばかりで、一護の他に人の気配は無い。

現在、一護はミッドチルダの鬱蒼とした森林の中にいる。

「確かめようが無ぇな‥‥」

だが、一護にはここが本当にミッドチルダなのかどうかは、皆目見当もつかないだろう。

「しっかし暗いな」

時刻は夜。

生い茂った木々の葉が月明かりを遮っていることも相俟って、森の中は実に暗い。

数メートル先の木が辛うじて視認できる程度だ。

「送り込むのはいいけど、何もこんな場所に送ることねーだろ‥‥」

頭を無造作に掻きながら、一護は思わず愚痴をこぼす。

一護──ナツやツナも同じく──をミッドチルダへと導いたのは、『エレア』と名乗る少女だった。

『ミッドチルダへ行って欲しい』と懇願してきたエレア本人が直接送り込むのだから、当然ある程度の場所──その世界にいる仲間の許や、それに近しい場所──に送り込まれるのだろうと、一護は思っていた。

しかし実際に来てみれば、目の前は木、木、木‥‥。

緑を眺めるというのは、目の保養には効果的だろうが、右も左もわからないのが現状の一護にとっては、煩わしいことこの上ない。

「ったく──‥‥!」

ガクッと肩を落とし、ふと下を向いた時、自分の服装の違和感に気づいた。

「元の姿に戻ってる‥‥」

今の一護の恰好は、死神の正装である死覇装(しはくしょう)≠ナはなく、普段着ている白地のTシャツに余所行き用の黒いジャケット、下はベージュのチノパン姿だった。

私服姿ということはつまり、元の人間の体だということだ。

一護は死神として戦う時、死神代行戦闘許可証──通称代行証≠使用して肉体から抜け出し、霊体になって戦う。

その間、肉体は義魂丸≠ニ呼ばれる飴玉のようなモノを飲むことで仮の魂──一護の場合はコン≠ニいう魂──を入れられ、本人が戻って来るまでその身体を保護するのである。

エレアに転移させられる直前も、もちろん霊体である死神の姿で戦っていたし、コンにも留守番を頼んでおいた。

それが今では、自分が肉体を保持している。

「どうなってんだ‥‥?」

一護は状況がわからずにいた。

いつの間に自分は肉体へと戻っていたのか?

自分の代わりに肉体に入っていたコンはどうしたのか?

一護はしばし考えを巡らせた。

‥‥が、

「まあいいか。どうせエレア(アイツ)が何かしたんだろ‥‥」

すぐに自己完結がなされる。

エレアの能力でここに来て、その時にこういう状況になっていたのなら、それは彼
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